粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

赤旗より左?TBS

2014-10-02 19:24:14 | 反原発反日メディア

共産党機関紙「しんぶん赤旗」が過去の「慰安婦狩り」に関する吉田証言の記事を取り消し謝罪した。平成4年と5年の記事だが、赤旗にしては「潔い」と思う。しかし、それに反していまだだ吉田証言の虚偽報道をしたのにその非を認めない東京のテレビ局がある。

TBSは1984年と1991年に、問題の吉田清治氏のインタビューを報道番組で放送し、1992年も吉田氏の訪韓のニュースを報じたという。訪韓は吉田氏の戦時行為を韓国国民に「謝罪」するためのものと見られるが、今思えば希代の詐欺師による大茶番劇であった。

TBSの石原社長は「証言の一つとして吉田氏の発言を使った。番組全体として偏ったわけではないので、特段問題はないと考えている」と述べた、という。赤旗と比べると、ただの弁解にしか聞こえず、どちらが「社会の公器」なのか疑ってしまう。

TBSの社長は「慰安婦狩り」とい虚偽報道がどれだけ日韓関係を深刻化させたか、その重大性を全く理解していない。同じ虚偽でもあの偽ベートーヴェン事件とは意味合いが全然違う。

旧軍人の詐欺師の発言を紹介しただけなどという言い訳は通用しない。報道機関として、一度でも済州島へ赴いて裏を取る取材をしたのだろうか。その上で弁解するのならまだしも、詐欺師の言い放しでは話にならない。捏造話の垂れ流しでしかない。

朝日新聞にしてもTBS にしても、まず疑問に思うことは吉田証言の第一報で(朝日1982年、TBS1984年)でなぜ済州島に取材に飛ばなかったかということだ。それが報道の基本中の基本であるはずだ。最初に本人の証言を紹介するのはあり得るかもしれない。しかし、こんな隣国関係を破壊しかねない深刻な問題だから、読者や視聴者からの反響は多くきているはずだ。

中にはその証言に疑問をもつ反応も少なくなかったと想像される。その時点で済州島に記者を送らなくてはいけない。それを全くしないのは報道に携わる者として失格である。結果的に「捏造」に加担してぃたといわれても仕方がない。

仮に済州島でしっかりとした裏を取ることができていればそれこそ「世紀のスクープ」になるだろうが、朝日もTBSもその意気込みはない。もしかして、最初から吉田証言を疑わしく思っていたが、成り行き任せで突っ走ってしまった、といわれても仕方がない。

ともかく、この期に及んでもTBSが自社の報道を正当化する姿は見苦しく赤旗にも劣る。特定団体の宣伝機簡になり果ててしまった。赤旗より赤い?