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こんな夜にはこんな読書「砂の女」

2005-04-06 00:43:22 | 恋のうた
頻出の美容師が
中学生のときに読書感想文で大賞をとったという
安部公房の「砂の女」にとりかかる。

な、なんておもしろいの???
こんなに蠱惑的。

冒頭に結末を述べてあるから
過程にそんなに期待できないはずなのに
もしかしたら?といろんな結末を想定してしまう。

有り得ない設定に苦しいほど
もどかしいもどかしさを擬似体験させられたまま
引き摺られる快感。

理屈っぽい教師が漏らす言葉に隠された、
寓話のテーマまで読み取れる余裕もなく。

中学生だった美容師が
どんな感想を抱いたのか、聞いてみたいところ。

あぁ、喉が乾く。
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