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第31回小豆島一周100km連続歩行ホステリング結果発表

2007-10-17 23:38:32 | 小豆島
今回完歩すれば
オリジナルトレーナーとオリーブ冠がもらえる3回目完歩賞がかかった、
第31回小豆島一周100km連続歩行ホステリングに参加する。

今回のテーマは前回できなかった、
セルフコントロール。

この大会のために1年かけて通った、エ(ア)ロ85時間を引っさげたものの
そのエ(ア)ロやりすぎで最初から右足裏に不安を抱えたままのチャレンジ。

40キロ地点までは全く足の痛みを感じなかった。
ほれほれ、エ(ア)ロ効果と思っていたら

小豆島で初の流れ星を拝んだ40キロ地点過ぎ、
両足の脛と左足小指に激痛。

カミュの「異邦人」のよな
意地悪い太陽が身体を突き刺す。

50、60、70キロと歩みを刻む度に
今回はリタイアかもしれないという弱音が頭をよぎる。

と、そのとき、
人間は限界を超えると一体どこに行けるのだろう、という好奇心が湧いて
では限界を超えてみることにした。

「満身創痍」と何度も心の中でつぶやいてみる。

「限界を超えた、限界をさらに超えた、限界をさらにさらに超えた限界」と
何度も心の中でつぶやいてみる。

はたしてあたしは精神力というものだけで
限界を超えた、限界をさらに超えた、限界をさらにさらに超えた限界という世界を見ることができた。

ほんとに自分がしんどいとき
感情をできるだけ表に出さないよにセルフコントロールに成功。

90キロ地点を過ぎても
リタイヤするかもしれないという思いは消えなかった。

いっそタクシーに乗ってしまおうかとか
いっそチャリンコ、パクって乗ってしまおうかとか

一歩一歩激痛を刻みながら何度も何度も波のよに
そんな誘惑が押し寄せた。

残り1.2キロになって
ポケベルが鳴らなくて・・・鳴らなくていいや。のおじさんと合流。

ゴールまでいっしょにカウントダウン。

毎年90キロ地点まではお世話になってるのに
ポケベルおじさんといっしょにゴールするのは初めてだった。

23時間35分。
おじさんがいなかったらきっと1回も完歩できなかった。

しまいこんでいたものが一気に溢れ出して、涙。
3回目の完歩が一番きつかった。

いろんな感情を濾していったら
最後に残ったのはプライドだった。

オリジナルトレーナーとオリーブ冠はどうでもよかった。
3回の完歩を3年越しで手に入れた感慨。

あんなにしんどかったのに
また来年、と思うのは小豆島の七不思議のひとつ。

毎年毎年、違う自分に出会える島、小豆島。
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2 コメント

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Good job! (先駆者)
2007-10-18 23:21:29
>最後に残ったのはプライドだった。
ブライドで最後に残らないように。
返信する
Unknown (アキ男。)
2007-10-19 23:45:45
ひとと共に生きてくには
まだまだ人間が未熟のようだわ、あたし。

残り物には福があるっていうし
残り少ないクジを吟味することにしますわ。
返信する

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