選択

鰻上りに友達が増えてく中
連絡を取る手段が日本から持参した国際ローミングの携帯だけでは
あまりにコストがかかるので

早々にNZの携帯がほしかった。

ここ数日の情報収集で
ネットで携帯を売りたいひとから中古で買うのと、新品で買うのでは
数10ドルしか変わらないので

新品を買うことにした。

相場はSIMカード込みで70～90ドル。

せっかくNZ人の男の子、26歳を紹介してもらったので
彼への探検とコミュニケーションがてら
携帯を買いにいくのについてきてもらった。

語学学校の近くのショッピングモールではいいのが在庫切れだったので
シティに行ったときに適当に街をぶらついてて

ふらっと入った韓国人が経営する携帯屋で
５ドルまける、という売り言葉に
もっとまけて、という買い言葉で

結局６ドルしかまけてくれなかったのに
すごく質の悪い携帯を高値で買ってしまった。

99ドル。

使い勝手の悪さに激しく後悔したが
これもまた人生か。

または携帯のエピソードは恋愛をも暗示していて

あまりのいい匂いがする出会いたちにクラクラして
カレシを選択するのに性急になりすぎるなという、

あたしの内なる神からの警鐘か。

いや携帯は一度買ってしまったら
無駄遣いはできないので、やり直しはきかないけれど

カレシは一度付き合ってしまっても
気が合わなければ、やり直しはきくからいいのか。

なにやら楽しくなってきた。