未来予想図Ⅳ

そのときそのとき
隣りにいるひとといつも
ゴールインしたいなどと考える。

御多分にもれず
今、隣りにいるひととも。

その隣りにいるひとは
まだまだ自分のスタートを切ったばかりで
あたしとのゴールインのことは微塵も考えてない様子。

ゴールインすることは
決して人生のゴールではないし
手放しで幸せにどっぷり浸かれることとも
ほど遠い様だ、
ということは頭では理解できている。

それでも大台を目前にして
ビビっていることは否めない。

抱えてる夢は初めの一歩を踏み出し
今隣りにいるひとも背中をがんがん押してくれる。

あたしが今、目先の快楽に眼を奪われているのに対し
彼はずっとずっと遠くを見据えてる。
気後れしながら、すっげぇーと思う。

夢を実現するためには
ゴールインは何年もお預けになる。

このままゴールインを焦る余り
夢をナイガシロにすれば
一時期は幸せに浸れると思う。

でもきっと何年か経って
幸せに慣れて
子育てストレスとセックスレスに陥ったりするころ
やっぱり夢を叶える努力をすればよかったと後悔するはず。

結婚を選んで、夢を諦めるのと
夢を選んで、婚期を逃すのと
どちらも幸せと不幸せを兼ね備えるはず。

自分の中ではもう結論が出ている。
けれど、もし今隣りにいるひとが
本当の本当の運命のひとだったなら・・・

夢を叶えることで
駄目になってしまうよな関係なら
きっと運命のひとではないのだろう。

夢を叶える、その瞬間がきたとき
あたしは自ら、
その隣りにいるひとと離れる勇気があるだろか。