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脊髄

2008-01-12 20:18:44 | 俺のすべて
こんな夜にはこんな読書「ドイツは過去とどう向き合ってきたか」を読んだ、
牛にひかれて氏から「誤解です(笑」というメールがきた。

そういえば彼のメールにはいつも括弧閉じがないのだ。
よ、余韻?

これまでの人生でもらった中で一番長い、そのメールには
いろんな言葉が渦巻いてグルグルになっていておもしろくておもしろくて
牛にひかれて氏と知り合いになれたことを心から嬉しいと思った。

メールの内容を抜粋してみる。

彼はあたしが心にひっかかった言葉としてこの本から引用した、

「日本には一部の市民の間に、広島と長崎の原爆被害を、
 ホロコーストと同列視しようとする動きがあるが、
 これもドイツ政府およびイスラエル政府部内では批判されている。
 欧州では、殺人工場を作って600万人のユダヤ人を虐殺した犯罪は、
 『歴史に類例がないもの』というコンセンサスができているため、
 これを他の虐殺事件と同列視することは、
 ホロコーストの相対化、矮小化につながるとして批判されるのだ。」

という部分に関して

「本を読まずに、文脈だけをあげつらうことの危険性を
 認識した上で、この文脈には危険性を覚えます。」と断った上で

「以上のような点より、この論はむしろ『虐殺』が批判されるべきものであるという
 ある種の反論が許されえない論を隠れ蓑にして、
 これを民族主義的なナショナリズム論に置き換えた悪質なものというべきと考えます。
 うがった意見であることを承知の上で極論すれば、 
 『ユダヤ人が殺害されたことこそが悪』であり、
 『侵略者のおろかな黄色人種が返り討ちにあった』ことなどと、
 『いっしょにされては困る』という論理構成が言外に感じられます。」と述べた。

何度も何度も読み返して
足りない脳みそをフル稼働したけれど

あたしがそもそもその部分を引用したのは
「へぇー」程度にひっかかったからなのだけれど

ひっかかった明確な理由を代わりに指摘してもらった気がした。

どうしても牛にひかれて氏にちゃんとした返事をしたかったので
では著者に直接聞いてみようと思った。

著者、熊谷徹のコンタクト先を探していたら
どうやらmixiをやられているようだったので

自分のブログの説明と
牛にひかれて氏のメール全文を貼りつけて
不躾ながら質問メッセージを送ってみた。

なんと返事がきた。

「お便りをどうも有難うございました。ご感想をどうも有り難うございました。

 ご指摘の点につきましては、今後の原稿の中でお答えして行きたいと思いますので、
 よろしくお願い申し上げます。」と。

望んでいた明確な答えはもらえなかったけれど
自分の行けるところまでは行った。

牛にひかれて氏には御尤もながら
メールを勝手に転送したことを説教された上で

「その脊髄反射はなぜ起るの?」と質問された。

つまり行動の前の思考があからさまに欠如してるらしい。

おもしろいと思ったから、としか答えられなかった。
だっておもしろいんだもん。

初対面のひとにしばしば面食らわれるのは
この脊髄反射だったんだと納得。

熊谷徹の今後の活動から目が離せない。
だっておもしろいんだもん。
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2 コメント

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Unknown (まりも)
2008-01-12 23:11:26
行動派さん(?)尊敬です

>おもしろいと思ったんだもん

あたしはそれで(それが)ベストだと思います。



あたしは

そんな生き方したいなぁ

ってよく思うから。
返信する
Unknown (アキ男。)
2008-01-13 21:52:25
そうかぁー、
あたしにはもうちょっと思考プロセスが必要かも。

無いものねだりなんですかね・・・
返信する

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