味噌男が実家の島根に帰って
高校の日本史教師になったのは6年前だ。
大田市駅で待ち合わせした島根男は
10キロ太って野球部顧問という仕事のせいで日焼けしてた。
細くてひょろひょろしてて青白いところが好きだったのに。
彼の車で出雲大社→日御岬→松江城と案内してもらう。
10月は神無月というけれど
日本中の神さまは出雲大社に来てるから「神がいない月」、
島根には神さまが集まってるから神在月ということや
御神殿を支えてたはずの太い柱が最近見つかって
それによって昔の御神殿の大きさが証明されそな話や
この建物は八百万の神さまが滞在するためのものであるとか
日本史教師の解説を聞きながら
出雲大社を観光するとこんなにおもしろいのかと思った。
東京弁から出雲弁にスイッチした島根男は
島根の男という感じだった。
県東のひとはネチネチしてて陰険で
県西のひとは広島系で口は悪いけどさっぱりしてる、
という比較も興味深い。
彼の相変わらずのはっきりしない恋愛話も
呆れを通り越して懐かしかった。
彼に別れを告げてから
あたしのかつての想いについて気づいていたかどうかメールで聞いてみたら
島根男は動揺したらしく
「全く気付いてなかった。
今も友達でいてくれてありがとう。」
という返事を寄越した。
次に会うのはまた何年も後かもしれないけれど
銀三であたしが彼に一目惚れしたのは
やはり縁だと思う。
出雲大社は縁結びの神さまだし。
高校の日本史教師になったのは6年前だ。
大田市駅で待ち合わせした島根男は
10キロ太って野球部顧問という仕事のせいで日焼けしてた。
細くてひょろひょろしてて青白いところが好きだったのに。
彼の車で出雲大社→日御岬→松江城と案内してもらう。
10月は神無月というけれど
日本中の神さまは出雲大社に来てるから「神がいない月」、
島根には神さまが集まってるから神在月ということや
御神殿を支えてたはずの太い柱が最近見つかって
それによって昔の御神殿の大きさが証明されそな話や
この建物は八百万の神さまが滞在するためのものであるとか
日本史教師の解説を聞きながら
出雲大社を観光するとこんなにおもしろいのかと思った。
東京弁から出雲弁にスイッチした島根男は
島根の男という感じだった。
県東のひとはネチネチしてて陰険で
県西のひとは広島系で口は悪いけどさっぱりしてる、
という比較も興味深い。
彼の相変わらずのはっきりしない恋愛話も
呆れを通り越して懐かしかった。
彼に別れを告げてから
あたしのかつての想いについて気づいていたかどうかメールで聞いてみたら
島根男は動揺したらしく
「全く気付いてなかった。
今も友達でいてくれてありがとう。」
という返事を寄越した。
次に会うのはまた何年も後かもしれないけれど
銀三であたしが彼に一目惚れしたのは
やはり縁だと思う。
出雲大社は縁結びの神さまだし。