味噌男と出会ったのは10年前の銀座三越。
年末1週間だけ鈴廣の蒲鉾を売るという割りのいいバイト中だった。
味噌屋で働いてた、あたし好みの眼鏡をかけた白衣姿の彼に一目惚れした。
大学一年だったあたしは
声をかけて連絡先を聞くというよな術も知らず
ただ彼が台車で商品を品出しする様を眺めて
毎日恋焦がれるだけだった。
大学三年になった年末、
再びそのバイトで銀三に赴くと
味噌男はまだ働いていた。
運命だと思った。
蒲鉾の向かいで魚屋を営んでる男と
味噌男が仲いいらしい現場を目撃したのを機に
休憩室で魚屋男が喫煙してるのを突撃して
味噌男が大学院生で彼女はいないという情報を手に入れた。
その年の晦日には
魚屋男と味噌男とオールで飲みに行くのに成功。
恋は盲目と言うけれど
あたしは味噌男に盲目だった。
電話して甘く囁いてみたり
映画を見にいってみたり
浅草のCASAでひと晩を明かしたこともあった。
恋は盲目だったのが盲目じゃなくなったころ
あたしはひとつの事実に気がついた。
味噌男はおもしろくないということ。
そしてあたしとは話が合わないということ。
味噌男にはずっと好きなひとがいたが
うじうじしてるばかりでずっとひきずっていた。
あるとき
あたしは思いを告げてもないのに
彼に対する興味をなくしたのだった。
記憶にある限り
彼はあたしが一目惚れした最後の男だ。
彼のおかげであたしは面食いではなくなった。
どんなに顔に恋をしても
おもしろくなければ好きな気持ちは続かない。
そいう点で彼への想いはいい通過点になった。
年末1週間だけ鈴廣の蒲鉾を売るという割りのいいバイト中だった。
味噌屋で働いてた、あたし好みの眼鏡をかけた白衣姿の彼に一目惚れした。
大学一年だったあたしは
声をかけて連絡先を聞くというよな術も知らず
ただ彼が台車で商品を品出しする様を眺めて
毎日恋焦がれるだけだった。
大学三年になった年末、
再びそのバイトで銀三に赴くと
味噌男はまだ働いていた。
運命だと思った。
蒲鉾の向かいで魚屋を営んでる男と
味噌男が仲いいらしい現場を目撃したのを機に
休憩室で魚屋男が喫煙してるのを突撃して
味噌男が大学院生で彼女はいないという情報を手に入れた。
その年の晦日には
魚屋男と味噌男とオールで飲みに行くのに成功。
恋は盲目と言うけれど
あたしは味噌男に盲目だった。
電話して甘く囁いてみたり
映画を見にいってみたり
浅草のCASAでひと晩を明かしたこともあった。
恋は盲目だったのが盲目じゃなくなったころ
あたしはひとつの事実に気がついた。
味噌男はおもしろくないということ。
そしてあたしとは話が合わないということ。
味噌男にはずっと好きなひとがいたが
うじうじしてるばかりでずっとひきずっていた。
あるとき
あたしは思いを告げてもないのに
彼に対する興味をなくしたのだった。
記憶にある限り
彼はあたしが一目惚れした最後の男だ。
彼のおかげであたしは面食いではなくなった。
どんなに顔に恋をしても
おもしろくなければ好きな気持ちは続かない。
そいう点で彼への想いはいい通過点になった。
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