旅する小林亜星

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ちょいエロおやじ

2006-10-20 19:38:12 | 野生のチューリップ
「ちょっとお金持ってたらやっちゃってもいいかなー」
って女のこ連れてきてくださいという

あまりにもエロおやじ的な合コンの誘いを以前一蹴した、
前の前の会社でAFP取得に際して大変御世話になったTさんから
今度は誰でもいいからと再び合コン開催の依頼がくる。

Tさんは34歳のとき年収1000万円を叩きだした多分勝ち組なので
社会勉強の意味でオファーを受ける。

結婚相手をまじめに探してるよな女友達は連れていけないので
適当に相手を翻弄できるかわいくて、酒もそこそこいけるメンバーを揃える。

なかなかのいい仕事っぷり、あたし。

場所はGINZA庵。
コース+飲み放題5000円でしっぽり系。

Tさんが連れてきたのは
合コン10年ぶりという面々。

Tさん 経営コンサルタント、既婚(36)
Tさんの会社の会計士 バツイチ(34)
Tさんの会社取引先の会社社長 既婚(38)
社長の部下 バツイチ(37)

若干20歳で会計士の資格を取った、
バツイチ会計士は浮気もしてないのに
離婚時に嫁言い値の慰謝料800万円を一括で支払ったというから
住む世界が違いすぎておもしろい。

あたしの隣に座ってたTさんは体育会系で
「お前は酒かトークかいつになったら仕事するんだ?」とあたしに詰め寄り
Mなあたしは何故か抵抗できず、いつもの3倍飲んで
逆隣にいた社長の肩をパンパン叩き、タメ語で応戦した。

Tさんはこまめに飲み物に気を遣い
火、水と日本酒漬けになってボロボロの胃を以ってして
相手にも飲ませて、自分も飲んでいた。
腐っても体育会系。

2次会は定番のカラオケに行きたかったらしく、
Tさんの「おまえ、カラオケ探してこい」という命令に
新入社員に戻ったよな錯覚を覚え
それに甘んじて服従した。

1次会も2次会も不覚にもご馳走になり
お金の遣い方もTさん流体育会系な合コン。

お金に貪欲な彼らのことだから
おごった分のコストパフォーマンスにもうるさいだろう。

一張羅のラガーシャツを着てって
相当駄目だしされたあたしの働きは
5000円を超えただろうか。
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赤目四十八瀧心中未遂ツアー

2006-10-20 02:31:16 | 旅人
こんな夜にはこんな読書「赤目四十八瀧心中未遂」を読んで
「赤目四十八瀧心中未遂」の映画も見てから
いつか赤目四十八瀧は訪れたいと思っていた。

この本を読むきっかけになった美容師の実家の近くというのも
ポイント高く。

まず「アマ」と呼ばれる尼崎市の撮影に使われた、
出屋敷駅に赴く。

駅前ロータリーの公衆電話で
一万円札を取り出して記念撮影。

寂れるという言葉はこの商店街のために生まれた表現だろうか。

いっしょに行ったその愛しいひとは
撮影に使われた喫茶店を探してくれたけれど
後で調べたらすでにつぶれたらしい。

寂れ方がリアルだ。

その後旅の最終目的地として
ひとりで赤目四十八瀧に向かう。
家族連れとカップルしかいない、麗らかな午後。

吐きそなくらいトイレが臭い。

感動が薄れないよに雑魚な瀧は見ないで
まっすぐに荷担瀧を目指す。

雨瀧の中に虹ができてたのに気づいたのはあたしだけだろうか。

騒々しい雰囲気の中で
あの心中未遂の場面を思い出す。
彼らの心の動きを感じようとする。

あたしの愛しいひともきっと
あたしの人生からフェイドアウトするとき

「じゃ、ここで降りるから。」
とまるで電車を降りるよに
あたしの素からいなくなるのだろう。

あたしはきっとすっかりくつろいでいて
ビーチサンダルさえも脱いでいて
その愛しいひととの突然の訣別に
慌てふためくことしかできないのだろうと想像したら

あたしはその愛しいひととここに来ることができなくてよかったと思った。
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