旅する小林亜星

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美容師と谷ナオミ

2005-09-18 03:43:03 | 美容師
2つの連休に
それぞれ1回ずつ結婚式と2次会があるので
髪を切りにいく。

前回は美容師不在で
女美容師に切ってもらったので
会うのは2ヶ月ぶり。

夏休みに京都に行き、
小学生時代からの友達に会ったそうな。

お寺の絵書きさん。
自分が最大限のレベルで話せるひと。

美容師のよにきっと魅力的なひとなんだろう。
会ってみたいと思ったし
そのひとの絵を見てみたいと思った。

谷ナオミの作品を見たという話をしたら
前日に谷ナオミのことを書いた、
みうらじゅんのエッセイを読んでいたらしく
食いつきがよかった。

そいう知的?偶然が彼の琴線に触れるらしい。

最近、久々に会うひとが口を揃えて
かわいくなったねと絶賛するんですよーと話すと
(あまりにも酷かった外見が中の下くらいになったから)

「俺が命を削って、魅力を注いでるからや」と美容師。
「赤目四十八瀧心中未遂」の眉さんみたいだと思う。
とすると、あたしは寺島しのぶか。

「赤目四十八瀧心中未遂」の映画版の駄目出しでは
聖子ねえさん役のおばさんが琴線に触れたらしい。

近年付き合うひとは
太ってて、お腹出てるひとが多いですと話すと

「俺もお腹出てるよ」と美容師。

その、「俺も」の、「も」は何の「も」ですか???

①俺「も」腹出てきたという単なる事実
②俺「も」腹出てるから、俺「も」君の恋人候補?という期待
③君も腹出てるけど、俺「も」腹出てるよという慰めと励まし

そいう曖昧な発言をするときに
鏡越しに目を合わせないでください。

大阪の「飛田」を体験しようと
「飛田」を地図で探したけど
載ってなくて行き損ねたという美容師。

「飛田」という地名は存在しないのか。
だからといってあたしにどう行くの?と聞くな。

美容師がいつかあたしのブログを見るとき
あたしと美容師のフワフワした甘い関係は
終わってしまうだろう。
コメント (3)
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債権回収

2005-09-18 03:06:01 | 旅人
香港にて
もうひとり、会うべき男がいた。

アンソニー・チャン。
香港人だ。

あたしと彼の出会いは5年前。
当時流行ってたICQで
世界中のゲイと会話してたころだ。
(アンソニーはノンケ。)

そこそこ仲良くなったある日、
彼は日本で売ってる車のミラーを買って
送ってほしいと頼んできた。

友達でもない、
会ったこともない
そんな男の頼みを叶える義理はないのだけれど
あたしはバカ正直に
ネットで発注し
荷造りして香港に送った。

ミラー代と送料合わせて1万円くらい。

お金が返ってこなくてもしょうがない、
そんな程度にしか思わないくらい
そのころはお金に困ってなかった。

結局、教えた口座にお金が振りこまれることはなかった。

それでも忘れたころに
彼はときどきメールを寄越した。

ミラー代を振りこむ口座をもう一度教えて、とか
日本で会社を起こすから、いっしょに働こうとか
JALの香港支社に就職して今度日本に出張するとか。

結局、教えた口座にお金が振りこまれることはなかった。

そんなこんなで、今年の3月。
5年前の1万円を今さら返してという度胸もなく
アンソニーと香港で初めて会った。

貧乏旅行でおいしいものを食べれなかったあたしたちに
アンソニーはおいしい鍋をご馳走してくれた。

事前に言ってくれれば
家にも招待したのに、と。

香港でJALに勤めているというのは
たいしたことではないらしい。
公務員試験を受けると言ってた。

アンソニーと話してて
彼に興味を感じなかった。
人間的に魅力を感じなかった。

しかし
香港で現地人に会って話ができたこと、
ネットで知り合ったひとと海外で待ち合わせする
スリルを味わえたこと、
それは物価上昇率を加味しても
1万円の価値があっただろう、
ということにしておく。
コメント (2)
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