旅する小林亜星

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非公式表敬訪問

2005-09-12 01:27:00 | ハイファイ・ローファイ
近くに住んでいなかった、
祖父母の愛情をあまり知らないまま
彼らを早々に亡くしたあたしを気遣って
彼が自分の父方の祖父母に会わせてくれることになった。

近々に結婚を想定してはいないので
「彼女」ではなく「友達」として紹介すると言われつつも
やはり気に入られたいと思う。

カレシの家族に紹介されるのは生まれてはじめてで
格好やお土産、彼の祖父母をなんて呼んでいいのかまで
事前に情報を収集。

玄関前に到着して
インターフォンを押す前に
5呼吸置く。

出てきたおばあちゃんは
予想以上に歓迎してくれた。

気を遣わせないよに
居心地よくしてくれるおばあちゃん。

あまり表情を変えないおじいちゃん。

ひと言ひと言、根気良く話しかける彼。
おじいちゃんとおばあちゃんの健康を
心から気にかける彼。

お互いに思いやってる気持ちが伝わってくる。

あたしにはこの不思議な愛情のやり取りを
経験した記憶がほとんどない。
親のそれとは違うそれ。
見かえりを求めないそれ。

足のしびれに慣れるにつれ
彼と祖父母の関係を肌で感じる。

庭の野菜はたわわに実っていて
あたしが好きだと言ったら
雨の中、ゴーヤとモロヘイヤとオクラを収穫して
お土産にもたせてくれた。

あたしがトイレに行ってる間に
「いい子だからちゃんと捕まえときなさい」と
彼に囁いたおばあちゃん。

孫の彼女とはいえ
全くの他人に気持ちをくれた。

家族を思いやる気持ちに満ちた彼が
そんな経験をさせてくれたこととに感謝。
コメント (2)
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