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香港に澄む人

2005-09-17 09:19:30 | 流れ星
3月に香港を訪れることになったとき
澄人さんに会いたいと思った。

5年くらい前、
あたしの仕事の営業先で
研修中だったマレーシアンの同僚だった彼と
ひょんなことから何度かバドミントンをしただけのつながり。

ちょっとだけ恋ゴコロを抱いていたこともあった。

あまり仲良くならないうちに
彼は海外転勤の希望が通り、香港へ。

それ以来、毎年の年賀状だけでつながっていた。

SARSが蔓延したときも
淡白なメールのやり取りだった。

それでも香港に行くことが決まったとき
真っ先に澄人さんに会おうと思った。

香港と深センを行き来する忙しい日々で
会う時間を作ってくれた。

貧乏旅行でおいしいものを食べれなかったあたしたちに
澄人さんはおいしいランチをご馳走してくれた。

お店のひととの流暢な広東語のやり取り。

日中関係や日本の政治に疎いあたしは蚊帳の外で
澄人さんとカレシはかなり盛り上がっていた。

カレシといっしょに澄人さんに会ってよかった。
あたしには引き出せない澄人さんの抽斗が見れた。

澄人さんは5年前より眼光が鋭くて
野性的に生きてる匂いがした。
MBAの勉強をしている。
とにかく精力的にあらゆるものを吸収してやろうという
勢いが伝わってくる。

カレシが「起業する気はないんですか」ときくと
これぞというコア・コンピタンスがなければ
起業しないという答えだった。

コア・コンピタンス???
という言葉がひっかかったまま
澄人さんとはお別れした。

細々とつながっていてよかったと思う。

しばらくしてから
澄人さんから連絡があり、
起業を考えていて
いっしょに香港で働かないかと言ってくれた。

コア・コンピタンスも見つかったらしい。

2時間ほど
彼の起業構想が
文字で滔滔と語られる。

あたしには
聞きたいことがたくさんあって
澄人さんの文字が待ち遠しくて
もどかしかった。

あたしの脳みそでは
キれる彼の右足にもなれないだろう。

それでも
少しでもあたしに興味を感じて
そんなオファーをくれたことが嬉しかった。

いい会社ができますよに。
コメント (2)
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