7日、3時30分女川入港。
この日はサンマ大型船9隻で約870トンの水揚げ、
やや集中水揚げ傾向!
11時20分、女川出港 Co50°
前航海と同じく沖よりのコースで宮古沖合いの海区向け!
N40°04, E143°24,付近。
すでに操業中の船団まで約15哩程の21時40分、スタンバイ。
操業中の僚船の漁模様は悪く、
「サンマは見えるが網に入らない」との事!
いわゆる(足の速いサンマ)22時30分過ぎから操業開始。
水温17.8~18.2℃
網を入れ、サンマを廻し、網を揚げる途中にサンマはいなくなる…!
(逃げ足の速いサンマ)
しかし我々の船の漁労長は
そういうサンマの群れを漁獲するのが実は得意!!
なんといっても操船が上手い!
網を入れ、網を広げる過程の操船
(舵を上手く使っての前、後進にサイドスラスター+
集魚灯を切り替えながらのサンマの誘導)を
北海道沖での通常の操業時より早くし、
(当然我々にもスピーディーで 、より確実な作業が要求されます)
大型船を小型船のように操る。(この操縦が凄い!)
普通、網が落ち着く前に網の浮き(長い棒状)を船から離そうと、
船を早めに動かす事はスクリューに網や足、(錘の付いたロープ)
ワイヤー等を巻くリスクが高くなり、危険なのですが、
これを難無くこなし、あっという間に網が落ち着く!
と同時に左舷側の集魚灯を点灯させるが、
右舷側の集魚灯での誘導(廻し)も早く、
サンマは網の上に誘導され、すでに網を揚げる段階。
この操船技術はサンマ漁では相当なスキルだと思う。
スピーディーな操業を繰り返し、夜明け迄!
しかし残念ながら若干足りず、漂泊…!
僚船をはじめ、ほとんどの船はこの海区を諦め、
襟裳岬沖へ北上して行きました…
サンマは見えているので群れが固まれば、
サンマも落ち着くのでしょうが…
いつも同じ状態で漁獲できるとは限らない!
漁の難しさを感じます。
8日は、14時20分、エンジン始動。
漂泊中に船は南東に約25哩程流れたようで
漁労長による潮昇せで航走!
16時40分にスタンバイ。 昨夜の残りの氷をデッキに揚げ、
17時20分から操業開始!
水温18.6℃ 他船は4隻、2回操業して終わり、
帰途航走女川向け!
9日朝7時半頃の入港予定。
近場での漁で良かったですね!水揚げ後すぐ沖出しみたいですが頑張って下さい!
イカ釣りは、今晩操業で値段調整の為、三連休になりそうです!
貴船の船頭さんは凄いっ!! ですね!
私が秋刀魚船に乗船していた時、当時のボースン
(甲板長)と操業中の源榮丸を見つけては(特に時化の時) 船の操作のしかた、集魚灯の切り替えのタイミング、赤灯のタイミング、と、色々と勉強させていただきました!結論、私には、何がなんだか…でした。(汗
秋刀魚漁も、もうすぐ折り返し地点!今年は”絶対”怪我などしないようにお願いします!
航海の安全と大漁を願っています。