5時30分に女川入港、入港船は4隻と少なく、
相場は予想していた浜値を若干上まわりました。
前日の水揚げ後、気象が悪く出港を見合わせて
時化休みした船が数隻、水揚げ中に出港して行きました。
各市場への集中水揚げを調整する為、
今週末の48時間休漁の後、10月1日から当分の間、
入港水揚げ度に24時間休漁の
生産調整を行う事が決まったようです。
水揚げを終え10時30分出港!
まだ うねりが残る三陸沿岸を北上、
16時宮古沖で「準スタンバイ!」うねりがある為、
右舷側の集魚灯は格納したままで左舷側の集魚灯だけを出し
(いざ群れを見つけた場合、網がある左舷側の集魚灯が出ていれば
すぐに網を入れる事ができ、
入網後に右舷側の集魚灯を出す人と
氷等を用意する人とに分かれて作業できる)
沖よりにコースを変え調査しながら北上!
夕食後仮眠
(漁労長と当直者以外の人は仮眠、
群れにあたればスタンバイのベルが鳴る)
29日3時30分、スタンバイのベルが鳴り、
乗組員が甲板に集 まりますが、
「まだ網を入れるような群れではないので、
うねりが高いからケガをしないように落ち着いて準備する事!」
と漁労長の声がマイク越しに響く。
数人に分かれて各自の作業を的確に進め、
準備完了!水温17.4℃、
他船は3隻で女川港で一緒に水揚げした4隻の船の中では
我々が一番船速が遅く、
速力が勝る3隻は遅れて出港しても、早、操業中でした。
時化休み後、女川港を出港した船の中には、
我々がこの海区に到着する前に
操業を終えて帰途した船が数隻いたようです。
(海水温の高い海区ではサンマの足が速く、
潮の満、干によってサンマの群れが浅くなったり
深くなったりと数時間で漁模様が変わる事があります)
漁場の遠近によっては一足遅れという事があり、
船速は速いにこした事がありません。
到着後サンマは見えていますが、網を入れるような群れが無く、
夜明けから襟裳岬を左舷後方に見ながら東北東へ!
50哩程航走し漂泊。
衛星による水温図を見ると今回の大時化で
低水温域が襟裳岬の南東沿岸まで達しており、
分枝域は海 峡沖、襟裳岬の南南西にまで張り出しを強めています。
日暮れから沖よりに調査を始め、18時40分から操業開始、
大群を4回操業、21時20分終わり、南下帰途航走!
10月1日は日曜日なので、
この漁場から30日土曜日の水揚げに間に合わせるには
北海道の各市場か岩手県の久慈港に限られる。
今年の秋刀魚漁は、土曜日に限り、
17時迄に入港すれば水揚げができるとの事で、
久慈港向け、14時30分入港予定!
大変分かりやすい仕事内容の記載で いつも楽しみに拝見しています^^
うねりがあるとか・・・
危険がいっぱいですね 本当に・・・
最初は船に乗ること正直あまり賛成できなかったんですが、私たちには分からない何かがあるんだろう!と・・・
今はただじっと待つのみです。
気をつけてとか頑張ってとか いつもありきたりの言葉しかかけれませんが、漁を終えて笑顔で帰宅してくるのが一番楽しみです!!
アトムさんにもずっとエール送りますね!! 季節も変わろうとしています。どうぞお体には十分気をつけて満足できる漁を・・・^^
漁師達は今、厳しい時代ですが、
誰しもこの厳しい時代を乗り切れば
良い時代も来ると信じて頑張っています。
我々漁師達は家族の協力無しでは
仕事できません。
どうか見守って下さい!