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心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

「悲」の文字遊び

2008-03-11 | 書の話
                         (はがき)



たとえば。
「悲」という文字を、丸、三角、線だけで抽象的に表現してみる。

文字の形はあくまでもヒントで、文字を追わず、探さず、頼らず。
文字を意識しつつ、文字から離れる。

こうあらねば、こうあるべきだから・・。
そんな思い込みを、どこまで取りはらえるか
脳をやわらかく、心も自由に。

この作業は、自分探しでもあり、自分革命でもある。

この際「悲」の意味は忘れてもいい。
その意味にこだわると、また別の思い込みに支配されてしまうから。

ただただ、丸と三角、四角、線だけで、
「悲」の文字を変化させていく。

読めるか読めないか、そんなことは問題ではない。。

1枚2枚書いた位では、発見も革命も起こらない。
何枚も何枚も無心に書く書く書く・・

そうすると、微かに、自分の奥底の感覚に触れる瞬間がある。
その瞬間を掴むために、繰り返し繰り返し、書き続ける。

そうしていると
書することも、生きることも
そんな繰り返しなのかもしれないって思えてくる 
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山頭火を書く

2008-03-10 | 書の話


先週の絵手紙教室の課題。
ん? 絵手紙教室なのに、最近はすっかり書道教室になってる。

「やっと咲いて白い花だった」

この句も人それぞれ解釈が違って、なるほどぉ・・とみんなで感心。

 ←皆さんの作品
       

白い花が咲いたのは、たった今なのか、それとも過去なのか、
そしてこの句を書いている時は、目の前の咲いている花を見ながらなのか、
はたまた、咲いた花を思い出しながら書いているのか。。

それによって、作品はどう変わってくるのか。

 


画面下の花瓶はNさん。
やっと咲いて、今はもう花はなく、その白い花を思い出しながらという時点を
想定して描いたそう。
だから花はなく、花瓶だけがそこにあり。

私は、現在進行形かな。
今目の前に白い花があって、やっと咲いたねっていう時点。

でも、皆さんからは「だった」という表現は過去形では?と。
う~ん。改めて、日本語はむずかしい。


その後、「やっと」という表現は、皆さんの意見は「小さく書く」という
イメージだと。 
我慢を重ねて「やっと」というイメージは、それもありかなとは思う。

でも私だったら、その長い長い時間を、大きな「や」という文字で表現するかな。

や~~~~~~~~っと。
だから大きく。
「や」を大きくしたら、どんどんイメージも膨らんだ。









皆さんだったら、どんなイメージで書かれますか?

みんなで熱心に語り合ったあとは、おやつタイム!
この日は、当日の朝焼きたてという、Hさんのゆずカステラと、
先日も登場したEさんの金柑の甘煮、そして美味しいプーアール茶。
(ん?プーアール茶はどなただったのかしらん)



  
                        ↑Hさんに頂いたお手製ゆずジャム


楽しく、充実した時間でした 

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展覧会作品草稿

2008-03-09 | 書の話
                  甲骨文「賞花釣魚」  2×6尺



4月の展覧会の作品に・・とりあえず書いてみる。

新年早々に、巨大作品ばかりの 独立書展 を観た衝撃が強く、
大きな作品を書きたい!と思うも、
最近大きな作品を書いていなかったので、
紙の大きさの感覚がまだ戻らない。

それに、今の私の気持ち的には、大作には感動したけれど、
自分でも本当に書きたいのか・・微妙。

それでも大は小を兼ねる。
まずは書こう。

甲骨が書きたいのか・・・? なぜ?
今、別に甲骨が書きたいわけでもないみたい・・

「賞花釣魚」 
このことばは好きなんだけど。 
花を楽しみ、魚を釣る。
春の、のどかな様子を歌った句 

でも、今やっぱり気になるのは山頭火。
そうだ! 今日は山頭火を書こう。











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夢また夢

2008-03-08 | 書の話
                         (半紙1/2)
 
      
おとといの書道教室は、4月の展覧会の作品提出日。
昨秋から取り組んできた、それぞれの「今」の集大成が揃いました。
あとは表具(お化粧)して、展覧会を待つばかり

皆さん開放感に浸る間もなく、会場1階のロビーに飾る寸松庵(小色紙)の
作品にとりかかる。

今年のお題は「夢」の一字。
どんな「夢」が集まるか、楽しみ!

参考に何枚か書いたので載せてみます。




作品作りのヒントは、
 
①紙面の中の、どこに文字を置くかまず考える
 ~横広がりか縦型か、右よりか左よりにするか
②線の太さは細いか、太いか
③直線か曲線か
④かすれをとるか、滲ませるか
⑤どんな夢を想うか  

などを、まず決めると、イメージが膨らみやすいです。





上左:夢が新芽のように下から芽吹いたイメージで
上中:墨の滲みを出して、ぼんやりとした夢
上右:大空に広がる夢
下左:天まで伸びる夢を掴もうとしているイメージ
下中:コツコツと・・
下右:叶わぬ夢と思いつつ夢見るイメージで


文字を「書く」という固定観念をどっかにうっちゃって
自由に「表現」しようと思って、楽しんでくださいね~

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イライラする理由

2008-03-07 | つれづれ
                   (サインペン・薄墨  はがき 4枚)



「持っている物差しが短いと、イライラするようにできている」
いつだったか、どこかで見かけたことば。

ふむふむ・・

たとえば、目の前に小さな急須があったとする。
それも、アルミ製の色気も味気もない、ただの道具にすぎないものとして。

もしかしたら、それよりも値段が高くてお気に入りの急須だったら
大事に扱って、気分だってご機嫌かもしれない。

アルミの急須は、茶渋とかついたままで、何となく適当な扱いになって
気分だって、冴えないかもしれない。

でも、よ~く見てあげると、意外と絵になる。
上から。下から。横から。

存在がいとおしくなる瞬間だ。

この「いとおしい」って気持ちは、イライラとは遠い所にある。

イライラは伝染してしまうから
「いとおしい」をたくさん探そぉ~っと 




gooのブログトップからお越しの方にお知らせです。
今後、書のお話の時は、ジャンルを'趣味・特技~芸術'から投稿します。
いつものジャンルからお探し頂くと、いない?って思われるかと思い。。
それ以外は、今まで通りですので、よろしくお願いします


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楽しい感じの「見」より

2008-03-06 | 書の話
                        (はがき)



眠れない夜は、書道辞典をめくる。
知らない漢字の方が全然多い。

書道辞典には、各字の甲骨から楷書、甲骨、隷書、行書、草書などが載っている。
でも意味までは載っていないから、他の辞書で調べなくちゃならない。

今はネットで辞書もあるから、入力すればたいていのことはわかるけど、
やっぱりこの辞書を「めくる」という作業がまた楽しい、というか
何となくかっこいい気がして好き。

昨夜ふと目についた「見」の字。
見慣れた字なのに、なんて楽しい字!って思ったので、
その時の感激を忘れないうちにと、むくっと起きて書いてみた。

簡単な文字の方が、イメージを膨らませやすい。
たとえば、星・月・雨・笑・悲・人・・などなど。

たまには、こんな文字遊びもいかが~。
文字を意識しつつ、文字から離れるのは意外と難しいけれど、
頭をやわらかくして、既成概念から抜け出して、自由な発想で!







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3月~の書展情報 その1

2008-03-05 | 書展・展覧会情報
  
 
3月に入って、なんとなく春を感じます。
日が長くなったなぁって思っていたら、駐車場の梅の花も咲いていて。

春は、書展の季節でもあります。
書展情報は、なかなか見かけないと思うので、ここでいくつかご紹介します。
(あ・・東京近郊ですが・・・。)

<第57回 奎星(けいせい)展> 書の前衛
*特別陳列 中国古硯
*同時開催:奎星俊英作家展~上野の森美術館
*3月7日(金)~12日(水)
*東京都美術館


創玄展 今NHK教育で月曜10:00~書道講座をされてる石飛博光先生も出品


             
              
蘭亭序   5月6日まで 東京国立博物館 書道博物館 
      



中国古代瓦當展   4月23日まで 篆刻美術館




井上有一展      3月19日まで ウナックサロン  魂に響きます!

「西行の仮名」展   3月30日まで 出光美術館 


書展ではないですが、大好きな池田満寿夫さんの展覧会も開催中。
池田満寿夫 知られざる全貌展 3月23日まで 東京オペラシティアートギャラリー

出会いと発見を求めて、美味散策も兼ねて出かけてみていかがでせう




今日、教室で「ブックマーク」の見方がわからないわ~とのことでしたので。

えっと、この記事の左側の縦列をたどっていくと、「カテゴリー」の次に
「ブックマーク」っていう欄があるので、その下にいくつか私のお気に入りが
並んでいます。
その文字の上をクリックすると、その画面にジャンプします。

変なところへ行く心配はないので、大丈夫です  
ぜひ、そちらへもお立ち寄りくださいませ~。
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見栄よりも胸をはって

2008-03-04 | つれづれ
                         (はがき)


      なるべくならば
      美しい世界へ向かいたい

      傷つけあうこともない
      比べることもない
      ただそのままでいられる場所へ

      恐れも疑念もない
      ただそこにいられる場所へ

      ただここに生きるものとして

      見栄よりも胸をはって

      求めよ
      さらば得られ~ん 


 

新しくichiiさんのCOLORS~「あなたの色はどんな色?」 を追加しました。
やさしい色に包まれたブログです。ぜひお立ち寄りくださいませ。」



 
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ふたりの人生ゆっくり深く 

2008-03-03 | 季節もの
                         大判はがき



ご縁って不思議。

みんながみんな、赤い糸に引き寄せられて・・
なんてことは、ないような気もするけど、
出逢った瞬間に「びびび~」って感じるご縁っていうのも確かにある。
・ ・って、思う。

先日、友人のPOCOCHANさんから、無事入籍  の知らせをもらい
あの二人はきっと「びびび~」組だったのかなぁと、
ニマニマしつつ、すごくうれしかった。

何かのCMのコピーにあったことば~

  伝えるはむずかしいけど
  伝わるとうれしいから


いろんなことあるだろうけど、ゆっくり二人を味わってね

お雛さまとお内裏さまを描いていたら、
ふと二人を思い出して、あったかい気持ちになって。
ということで、この場を借りて・・

 おめでとう 
ずっとずっとお幸せにね~ 
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伊豆稲取のつるし雛

2008-03-02 | 季節もの
                 絵手紙の旅日記 (スケッチブック)



‘01年のちょうど今頃、某郵便局とJR東日本主催のJR特別列車
「パノラマエキスプレスで行く 河津桜とつるし雛祭り~絵手紙の旅」に、
母と二人で講師として同行した。

普通に行ったら2時間半位で行ける所を、5時間もかけての列車の旅。
その車内で、絵手紙教室をするのだけど、カラオケあり、景品付き
クイズ大会ありの中では、なかなか落ち着かず、こちらを向いてもらうのに
かなり苦労した記憶が・・。

稲取着後、つるし雛会館に立ち寄るも、観光シーズンで大混雑のため断念。
期間中は近辺の民家でも展示されていて、華やかで楽しかった。


 (←:つるし雛飾りHPより )


最近では何段もある雛人形を飾る家も減ったとか。
こんなかわいくて簡単に飾れるお雛さまなら・・?

今年のつるし雛祭りは3/31まで開催しているようなので、
河津桜のイベント
(3/10まで)と合わせてお出かけしてみては。。





川沿いの河津桜並木も満開できれいだったけど、
なんでもない普通の民家の庭にあった河津桜の原木は、
なんだか、すごくかっこよかった。



鉛筆画を描かれるのしてんてんさんのブログを、ブックマークに
加えさせて頂きます。
記事がたくさんたくさんあるので、ごゆっくりどうぞ 

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