心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
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求めて~ by 沙於里

今日の「天地玄黄」

2008-03-30 | 木簡

                    (参考作品 半紙 )



千字文の最初の四文字「天地玄黄」
天は黒く、地の色は黄色。

千字文(せんじもん)とは、中国六朝時代の周興嗣(しゅうこうし)が
実用度の高い千字を四言詩250行にまとめたもの。
一字としてだぶっている文字はなく、書の手本教材として普及しているもの。

趙子昴(ちょうすごう)、智永(ちえい)、懐素(かいそ)、
孫過庭(そんかてい)などの書いた多くの書法が残っている。

今、書の教室では、何人かが木簡の集字千字文を学んでいるところ。
ただ、原本をほんの何枚か臨書しただけでは、書の楽しさは見つからない。

何度も臨書したあとで、自分だったらこの四文字をどう書くか、
それを楽しまないでは、いつまでたってもお習字で終わってしまう。

太い、細い、縦横、強く、弱く、やわらかく、固く、甘い、辛い、オシャレに
野趣味を出したり、はみ出したり、泣いたり、笑ったり、悔しがったり・・・・


   ←自由に (半紙)


その日の自分を、書にぶつけてみる。
今日はどんな日? って自分に問いかけてみる。

そう、日記みたいなつもりで。
今日は「天地玄黄」を借りて、明日は「宇宙供荒」あさっては・・・って。

それはひとつの自分史になる 

コメント (8)
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