心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

却下照顧

2010-05-11 | 禅語・般若心経
                         「進」 (部分)

今起きていることは、自分の仕業。
誰のせいでもなければ、因縁のせいでもない・・って思う 

・・って言うか、思うようにしている 

たとえば何かの因縁のせいだって思ったら、何かにすがりたくなるかもしれない。
神頼みってやつだ。

私の場合、目の前で起きていることを
自分の五感で捕らえ、掴み取るものを信じたいわけでして 

宗教は、時に人を救うものではあるけれど
たとえば、ご先祖様の祟りじゃ~ってセリフ、あれは仏さまが聞いたらどう思うやら。

「わたしゃ、そんなにちっちゃい奴じゃないぞえ~  」

・・でもって、そんなことより、自分を見よ!ってね。
そうそう、禅語にもある。

「却下照顧」(きゃっかしょうこ) 己の足元を照らせ!って意味。
どんな時にも焦らず飾らず、捉われず、我が身、我が心を振り返るべしって感じかな。


どんな自分ともこつこつと向き合っていけたら、
これもあれもまた楽しって、日々刻々を味わえるような 

今起きていることは、誰のせいでもなければ、因縁のせいでもない、
自分自身の仕業なのだと思えたら「生かされてる」ってことに感謝できるような 

さまざまな書体、書風を学び表現するってことには、
そんな生きるヒントも隠れているのでありまする 




(↑)先日の茅山先生のお寺での遺墨展の折にも、トイレにこのことばが。
トイレにあるのは、履物を揃えよの意味もあるようだけど。

コメント (2)
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