心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

やれ打つな蠅が手をする足をする

2008-07-22 | つれづれ
                        一茶の句 (8cm×15cm)



一茶の句はどこか禅の影響があるように思う。

昔は蠅たたきなるものもあって、蠅を見るとペシッとやっていた方も多いのでは。
そうそう子供の頃は、八百屋さんとかの天井から、
茶色い虫取りテープがぶら下がっていて
たっくさん虫が囚われの身となっていたのを思い出した。

蠅がどこかに止まって、手足をこする姿を見たことあります?

よ~く見ると意外とかわいい動き。
両手をこすり合わせたあと、頭や目を気持ち良さそうにぬぐったり、
助けて~とお願いしているようだったり。

そっか、よく考えたら、この蠅だって一生懸命生きてるんだなぁ。
おいおい、打つな打たないでやってくれい。
頼むから、その蠅を見逃してやってくれないかね。

一茶は、小さきものへ句がいくつもある。
中でも雀の句はたくさん。

  我ときて 遊べや親のない雀
  雀子を遊ばせておく畳哉
  雀の子そこのけそこのけ御馬が通る
  鶯にだまって居らぬ雀哉

  寝返りをするぞそこのけこおろぎ
  母猫や何もて来ても子を呼る


こんな時代だからこそ、一茶の句をあらためて読んでみたくなった。




コメント (2)
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