心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

一夜限りの月下美人

2008-07-23 | 植物・畑・公園
                      2年前に咲いた時の写真 すごいでしょ 



2年前は一度に8個の蕾をつけたけど、今年は2個。
もう10年くらい前かな・・母の知人から株分けして頂いて、今や高さ170cm以上ある。

6日位前、葉っぱの脇から出てきたち~さな花芽に気づいて、毎晩寝る前の、
ベランダでの軽く一杯  ってときに話かけてきた。

私:なんでその葉っぱを選んで出てきたの? 
花:別にただ準備が整ったから
私:もっと長く咲いて楽しませてくれたらいいのに
花:輝くのは一瞬でも 心に残る美しさは永遠でしょ?

今日あたり咲くかな・・と思って、実家に自慢の電話をしたら、
不思議なことに、実家にある月下美人も同じような蕾をつけていて。
なんか月の満ち欠けに関係するんですかね。。
いつもだいたい一緒なんです。



  ただいまジャングルと化しているベランダで。蕾はなかなかグロテスクなお姿。
 


  毎年だいたい夜の7時頃から咲き始める。 部屋の中へ移動。
  直径は20cm位。
  ほのかな甘い香りを漂わせ。。 めしべもおしべも、なんとも妖艶。
  どう? わたしって美しいでしょ って迫ってくる。




  満開をアップ! 清楚かつ官能的。




  深夜3時頃、花の命の終わりに近づく。
  小さな花芽から約1週間後、甘い香りを漂わせながら、
  たった8時間だけ咲ききって、燃焼したかのごとくしぼんでゆく。
  でもなんだか 色っぽい。
  
  


  翌朝8時。燃え尽きた命に、ごくろうさま。 美しすぎる・・・・。


このあとは、花を切ってハイターをちょこっと入れたコップに挿して、残り香を楽しみます。
花は焼酎につけて月下美人酒にしたり、お浸しにして食べられるそうですが
水につけておくと、ぬるっどろっとした液がでるので、なんとなく・・遠慮。


↓調べたら、こんな赤い実がなる 月下美人 (←画像はこちらから拝借)もあるそうで。
初めて見ました!





2つに割ると種! そこから育てるのも気が長い話だけど、やってみたいなぁ。


この月下美人、まさに人生のドラマを見ているよう。
たった一晩のドラマティックな生き様を見守ることができてしあわせ 

月下美人を見るたびになぜか思い出すのが、写真家荒木怪惟。
脂っこいエロティシズムを感じる「花」シリーズ。結構好きです。

花の写真はこちらから→ 荒木怪惟 花人生

コメント (10)
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