心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

井上有一と寺山修司

2008-05-17 | 書の話
                       「楽道忘貧」  (半紙)




自分の好きな道を楽しんでいると、貧しいとか苦しいとかは忘れてしまう の意。
(迫力出るように、画像も大きめにしてみました~  )

楽道の反対、道楽は本業以外のことに熱中して楽しむこと(大辞林より)とあるから
だいたい同じ意味なのかな。
(でも道楽っていうより、楽道って言った方が、かっこいい気がする )
ちなみに父の道楽の雅号は「楽道」 


この「貧」と言う字で思い出すのは、なんと言っても井上有一。

     
↑‘91年「大きな井上有一展」図録より         ↑ウナックサロンHP より



学校の先生をしながら、書に没頭、その激しい生き方はあの 糸井重里氏 も魅了し
80年代「貧」の作品は、西武百貨店の広告にも使われていた。

貧しくて何が悪い!
そもそも貧しいって何だ!
堂々と生きてやる!

そんな気迫に満ちた作品は、彼の圧倒的な存在感そのもの。

以前にもご紹介しましたが、再び。
5/30まで六本木のウナックサロンでやってます。 
特別企画 井上有一 『有一 放哉を書く』


「忘」の字から、この激しさとは対照的な寺山修司のことばを、ふと思い出す。


  私には忘れてしまったものが一杯ある。
  だが私はそれらを「捨ててきた」のでは決してない。
  忘れることもまた、愛することだという気がするのである。


さて、どちらの世界が、今の心に響きますか  ?

今日は母と、モディリアーニ展 → 井上有一展に行って来ま~す 
コメント (9)
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