心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

モディリアーニの線に惚れ惚れし

2008-05-18 | 書展・展覧会情報
                カリアテッド「大きな赤い胸像」(習作) 
                      今回買ったはがき




行って来ました~モディリアーニ展。
混んでるらしいと聞いていたのですが、土曜日なのにゆったり観れました。

以前の展覧会で観たことのなかった作品もたくさんあり、また今回は
行く前に少し勉強してから行ったので、見方、感じ方も違いました。
今更ながら、やっぱり「学ぶこと」は大事ですね 

今回の展覧会のテーマは、モディリアーニとプリミティヴィズム(原始主義)とか。
観に行こうと思っていてまだの方もいらっしゃると思うので、ちょこっとだけ。。

モディリアーニというと、人物、長い首、憂いをもった表情、独特の青い瞳、
あるいは瞳の無い目、暗い配色の背景という印象が強いけど、
無意識に好きって思うのは、昔も今も、この「大きな赤い胸像」のような
単純でより純粋な作品や、鉛筆で描かれた強い線のデッサン。

↓ そういえば・・と、随分前の展覧会で買ったはがき。
 
 ←このデッサンシリーズばかりある


そうか・・私の好きなものは、やっぱりずっと変わらないんだ・・と
改めて確認。 
そしてそれはちょっとした安堵というか、自分への信頼を得たというか。

今日間近で観たデッサンの生の線は、書でいうと木簡のリズムや
甲骨文に似ているって思った。

1本の線を「点」から捕らえて(始めて)いるのではなく、体のリズムに
まわりの空気を織り込んでいるから、始筆と終筆がわからない。
つまり、どこから描いて、どこで終わっているのかがわからない。
すると空間が静止せず、大きな世界を感じるっていうか。

その生き生きとしたリズムの線や、迷いのない確かな線の錬度。
1本の線にこれ程までに強いメッセージと存在感を感じたのは、初めて。
そして作家の人生や背景を知ることで、より興味を持てるし、作品の見方も
変わってくると実感。

この確かな線が、私は書けるか・・・ う~ん。否。
捨てなきゃ。 そして書かなきゃ。 書かなきゃ。

モディリアーニの「線」に惚れ惚れし、1週間遅れの母の日ってことで
美術館の中の三ツ星レストランでランチを頂き、のんびりしすぎて
もうひとつの目的、井上有一展へは時間がなくタクシー  で移動。

そのお話はまた。。。 歩きつかれて腰が痛い・・

コメント (7)
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