心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

原始文字の魅力

2007-11-07 | 書の話



甲骨文の次に登場したのが、金文(きんぶん)又は鐘鼎文(しょうていぶん)。
殷から周の時代にかけては、青銅器文明が栄え、これに銘文が刻された。

鐘や鼎(かなえ)(2つのとってと3.4本の足がある青銅器)、酒器、楽器、
兵器などさまざまな青銅器に鋳刻したので、鐘鼎文という。
あるいは金属に鋳たことから金文ともいいい、甲骨文とこの金文をあわせて
「古文」ともいう。


それらからは、文字を持ち始めた遥か昔の人々の、何かを表現したくて
次から次へとイメージが広がって行ったような、原始的な歓喜を感じる。

固い甲骨に刻した時と比べると、鋳型は土ということもあり、文字の造形は
自由で、毛筆のようなやわらかく太い線となり、表情も豊か。

その線に、生き生きとした力強さ、明るさ、溌剌としたものを感じ、
抽象的でどこか愛嬌のある造形に、書いてみたいという魅力を感じる。

そんな思いを持ちながら、一節を私なりに臨書してみた。
太いおおらかな線を求め、屈託のない表情を表現したかったけど。。。




なんて書いてあるのか・・に、気持ちを集中しないで、全体を見て
何かを感じて頂けたら幸いです




コメント
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