心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

「想」 NO.3

2007-11-23 | 前衛・抽象
               ‘94二人展の時の作品(K様所蔵)



猫になるための修行をする猫はいない。
鳥になりたがるカエルもいない。
でも人間は、自分以外のものになりたがる。

私もこの作品を書いていた頃は、自分の存在する意味を探してばかりいた。
自分で選んで歩いていきたいと思う反面、不安で自信がなくて、どこかで
自分を否定してたのかもしれない。

でも勇気を出してこの二人展をしたことで、自分は自分のままでいいのかなと
少しだけ思えたような気がする。

大事なことは、誰かが私をどう見るかではなくて、私が私とどう向き合うか。
作品にして気持ちを代弁してもらったことで、ちょっとだけそんな風に思えた。

どんなに美しい花が咲いていても、その花を見ようとしない自分からは
きっと何も生まれないんですよね。。。
自分を見ようとしない自分からは、何の進歩も感激も得られないっていうか・・。

人はなぜか、誰かの評価の中で自分の価値を確認してしまうところがある。
私も実は結構、人の何気ないことばを気にしたり、動揺したり。。

作品を創る(自分を生きる)ということは、自分をさらけ出すことでありたいです。
たとえそれが好きじゃない自分の一面であっても、知らなかった自分であっても。

嫌われたっていいって、胸を張って言える作品を創っていけたらなぁ・・・。




コメント
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