4月23日。今日はJR高尾駅から小仏川~日影~萩原作業道~一丁平北巻道~5号路~4号路~1号路~京王高尾山口駅を歩きました。
小仏川沿いでウスバシロチョウが3頭飛んでいるのに出いました。まだ飛び始めで吸蜜もせず高い木の上にしか止まらないのでうまく撮影できませんでした。ウスバシロチョウはアゲハチョウの仲間の翅が半透明の白い蝶で氷河時代の生き残りといわれています。片倉城跡公園辺りでも以前は沢山飛んでいたのですが、温暖化の影響かここ数年見たことがありません。ふわふわとゆっくり飛ぶので飛んでいるところを撮影する(飛翔撮影)のも面白い。
駒木野公園で小さな昆虫が飛んでいましたが、丁度目の前に止まったので見てみると蛾の1種のツマモンヒゲナガ(褄紋髭長)でした。ヒゲナガガ科の蛾で前翅長5mm強の小さな蛾らしくない蛾です。面白いのは触角が長くてご覧の通り体長の2倍ぐらいあります。触角(髭)が長すぎるので飛ぶのもゆっくりしています。翅の先(褄)に紋があるのでツマモン(褄紋)というのでしょう。
ウスバシロチョウが飛ぶ頃咲きだすミツバウツギが咲いていました。
野草では
2カ所でカヤラン(榧蘭)が咲いていました。もう終盤でしたが花を見られたのは良かった。ラン科の常緑多年草で樹木
の枝や幹に垂れ下がるように着生して生育する。
同じ着生欄のヨウラクラン(瓔珞蘭)も咲いていました。
地上にはオドリコソウ(踊り子草)が咲いています。シソ科オドリコソウ属の多年草で花が笠を被って踊る踊り子に似ているから。
日陰には同じ仲間のキバナオドリコソウが咲いていました。こちらはヨーロッパ東部から西アジア原産で園芸植物として導入されたもの。
川沿いのあちこちにラショウモンカズラ(羅生門葛)が咲いていました。シソ科の多年草で羅生門で切り落とされた鬼女の腕に似ているというのですが。
ツルカノコソウ(蔓鹿子草)もあちこちに咲いていました。蔓の名が付くがつる性ではありません。花の姿が鹿の子模様に似ているのが名前の由来。
ミヤマハコベ(深山繁縷)も咲いていました。ナデシコ科の多年草で花弁が深く裂けるので10個に見えるが実際は5個。他のハコベより花が大きい。
久し振りでサツキヒナノウスツボ(五月雛の臼壺)に出会えました。以前萩原作業道の所にあったのは消えたようです。ゴマノハグサ科の多年草で花の形が小さな臼や壺の形に似た花が5月に咲くため名付けられた。
日影沢と1号路でタチガシワ(立柏)が咲いていました。キョウチクトウ科カモメヅル属の多年草で果実はガガイモ科特有の袋果をつけ袋果が弾けると白い毛の付いた種子が出てくる。これも果実までは見たことがあるのですが種子を見たいものです。
日影沢のタチガシワ
1号路のタチガシワ
ヤマシャクヤク(山芍薬)は2か所見に行きやっと3輪の花を見ることが出来ました。ボタン科の多年草で花が咲いている期間は3~4日しかないため綺麗に咲いているのに出会えるのが難しい花です。この3輪も綺麗には開いていません。
紅葉台近辺で
オオバウマノスズクサの花がありました。先日長池公園で見た花です。
こんな所にと思う道端にクマガイソウが3輪咲いていました。
4号路ではヤマウツボ(山靫)が何株か出ていました。ゴマノハグサ科の多年草で落葉広葉樹の下の湿り気のある所に生え木の根に寄生して養分を吸収する寄生植物。
最後に旧甲州街道脇に生えていた樹木の花です。名前が分かりませんが面白い花なので挙げておきます。多分植木だと思います。
以上
北米原産の植木ですね。クロバナロウバイ確認しました。
クマガイソウは私にはタイワンクマガイソウとの区別がつきませんが、こんな登山道のすぐ傍に生えるとは、タイワンクマガイソウを誰かが植えたものかもしれませんね?
今後ともよろしくご教示くださるようお願いいたします。
クマガイソウに似たタイワンクマガイソウが民家のお庭などに見られますね。