八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2023年 高尾方面(その1/2):日影沢~小仏城山~高尾山へ春の花巡り

2023-03-31 09:13:13 | 

3月30日。2月5日以来の高尾山です。

毎年見ているイワボタンを中心に春の花を求めて歩きました。2回に分けて第1回目は日影から日影沢沿いに小仏城山までのスミレを除いた花達です。好天のため日影沢では多くの人達が花を探して散策していました。

まず目的のイワボタンですが咲いていた場所が崩れたためか、花数がだいぶ減ったような感じがしましたが今年も咲いていてくれました。

イワボタン(岩牡丹):ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で別名ミヤマネコノメソウ(深山猫の目草)。ヨゴレネコノメソウとよく似ていますが傍にあったものを挙げておきますので比較してください。

  

ヨゴレネコノメソウ(汚れ猫の目草):花がまだ咲いていませんが葯の色が暗紫色です。

 

同じ仲間のヤマネコノメソウ(山猫の目草)も咲いていました。よく似たネコノメソウは葉が対生なのに、ヤマネコノメソウは葉が互生です。これも花がまだ咲いていません。

 

スミレは主にエイザンスミレとホソバスミレサイシンが咲き、マルバスミレとタカオスミレも少し咲いていました。これらは次回に回します。川沿いなので湿地性の花が多く咲いていました。

セントウソウ(仙洞草):セリ科の多年草。他の花より一番早く咲くという。

マルバコンロンソウ(丸葉崑崙草):アブラナ科タネツケソウ属の越年草または多年草。丸い葉の崑崙草ということだがコンロンソウの由来は不明。

カントウミヤマカタバミ(関東深山片喰):カタバミ科の多年草で関東の山地に多いことから名付けられた。あちこちに沢山咲いていました。

 

フタバアオイ(双葉葵):ウマノスズクサ科の多年草で片倉城跡公園にも咲いていました。ここのは道沿いの斜面にあり花が見やすい。対をなす葉柄の間から1個のお椀型の面白い花を付ける。花弁に見える萼裂片(お椀型の部分)が3個に裂けて外に反り返っているのが分かります。

 

ヤマルリソウ(山瑠璃草):ムラサキ科の多年草。瑠璃色に濃淡がある。時として群生する。

ウラシマソウ(浦島草):サトイモ科テンナンショウ属の宿根性の多年草。苞の中に伸びた付属体の先端部が細く長く伸び釣り糸を垂れているように見える。

 

コチャルメラソウ(小哨吶草):ユキノシタ科の多年草。花の形が面白い。群生していました。花は5個の萼裂片からなる浅い皿型の萼筒があり花弁等は写真2枚目の通りです。

 

ミヤマキケマン(深山黄華鬘):ケシ科キケマン属の越年草で有毒植物。群生することが多い。深山と名が付くが深山には自生しない。

 

エンレイソウ(延齢草):シュロソウ科エンレイソウ属の多年草で名前は根を薬用としたことからだが、有毒植物なので過度に食するのは良くない。緑色で花弁に見えるのは萼片で花弁はない。

 

続く

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1 コメント

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Unknown (東鴨ルパン)
2023-03-31 17:58:44
チャルメラソウは、ほんとに不思議な形をした花ですね!最近は咲いている山に行っていないので懐かしいです。
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