昨年6月24日以来ほぼ1年振りの高尾山登山です。6号路から登り1号路で下山しました。
今年もセッコク(石斛)があちこちで咲いており見ごろでした。ケーブルの駅構内で植栽され、6号路、1号路などに自生しています。6号路と1号路のセッコクを挙げておきます。ラン科の着生植物でここでは杉の大木に着生しています。
サイハイラン(采配蘭)もあちこちで咲いていました。
ムヨウラン(無葉蘭)が咲いていました。ラン科の多年草で葉緑素を持たない菌従属性栄養植物です。今日は3号路には行かなかったのですが、3号路ならもっと近くで多くの花を見ることが出来たでしょう。
ムラサキムヨウラン(紫無葉蘭)も咲いていました。
ラン科ではツレサギソウ(連鷺草)が盛りは過ぎていましたが何とか咲いているのを見ることが出来ました。花がサギソウに似ていて連なって咲くからというのですが。でも変わった形の花です。
なお、クモキリソウ(雲霧草、蜘蛛切草:ラン科の多年草)、ツチアケビ(土木通:ラン科の菌従属栄養植物)はまだ蕾でした。
ウメガサソウ(梅笠草)は小宮公園では咲いていましたが、ここでは1号路では花は既に終わり果実になっていましたが、他ではほとんどが蕾でほんの一部咲いていただけでした。
ウメガサソウ:ツツジ科で常緑の小低木。
蕾と前年の果実
なお、イチヤクソウはここでもまだ蕾でした。
イナモリソウ(稲森草)は1号路等で咲いていましたが、いつも見られる6号路ではホシザキイナモリソウ(星咲稲森草)を含めて見られなかったのは残念でした。アカネ科の多年草で三重県の稲森山で発見されたのが名前のいわれ。
フイリヒナスミレの葉が残っていました。もちろん花はありませんが、葉だけでも綺麗です。
権現茶屋近くにあった花です。多分シロバナフデリンドウの終盤ではないかと思いますが。
樹木ではウリノキ(瓜の木)が咲いていました。ウリノキ科の落葉低木で葉が瓜の葉に似ていることから。花が特徴的な形をしている。
今日は種々の蝶や蛾に出会いました。
蝶ではアサギマダラとカラスアゲハと思われる蝶。
アサギマダラ(浅葱斑):あちこちで飛んでいましたが、たまたまキジョランに産卵しているところにも出会いました。
カラスアゲハだと思うのですが、翅を閉じているので確認できません。多分羽化したてではないかと思います。
蛾では6種類
オオミズアオ(大水青):ヤママユガ科の蛾で開帳80~120mmもある大きな蛾です。綺麗ですね。
ギンモントガリバ(銀紋尖翅蛾):カギバガ科トガリバガ亜科の蛾で開帳40mm前後。成虫は樹液などに集まる。
ヒメウスベニトガリバ(姫淡紅尖翅蛾):カギバガ科トガリバガ亜科の蛾で翅の模様が独特。開張30~35mm。樹液や腐った果実などに集まり、幼虫はバラ科の葉を食べる。
プライヤエグリシャチホコ(プライヤ抉鯱):小型のシャチホコガ科の蛾で開帳30mm前後。屋根型に翅を立てて止まり、瘤が二つあるように抉れて見える。
ヒトツメオオシロヒメシャク(一つ目大白姫尺):シャクガ科ヒメシャク亜科の蛾で日本最大のヒメシャク。開張50mm弱で大きな目玉模様が特徴。
オオカギバ(大鉤翅):カギバガ科オオカギバガ亜科の蛾で開帳55~65mmの大型のカギバガ。飛ぶ姿はモンシロチョウのように見える。幼虫はウリノキの葉を食べる。
1号路で見かけました。ヤマムグラ(山葎:アカネ科ヤエムグラ属の多年草)ではないかと思うのですが、この仲間は同定が難しく自信ありません。ピンボケで申し訳ありませんが、葉が細いのが特徴的です。
人家の石垣に生えていました。調べましたが名前が分かりません。(多摩NTの住人様のご教示によりブライダルベールと判明しました。ありがとうございました。)
以上
ヒトツメオオシロヒメシャクという蛾は数時間も、ほぼ同じ体制でとどまっているという事のようですね。
私は14時前には下山していました。
でも、蛾の写真は私も男坂の上あたりで撮影したもので、貴殿の撮影されたものと同じものだと思います。
奇遇ですね。
ブライダルベールで間違いないと思います。
今後ともよろしくお願い板います。
29日の16:00前後男坂の上辺りにいらっしゃいませんでしたか?
目玉模様の蛾の画像が私の写した物にそっくりです。
16:00ちょっと前、私が蛾を写しておりました。
イチヤクソウの蕾はウメガサソウの蕾でしょうかね。