6月4日。3月30日以来久し振りの高尾山登山です。今日は蛇滝口から登り3号路や紅葉台巻道等を通り1号路から下山しました。土曜日とあって家族連れや若い人たちでにぎわっていました。富士山はあいにくの曇り空で見えませんでした。
小仏川沿いで
ヨウラクランが丁度見ごろでした。ヨウラクラン(瓔珞蘭)はラン科ヨウラクラン属のランで常緑性小型の着生多年草でここでは梅の木に着生しています。花期は4~6月で茎の先端から花序を下向きに垂らしごく小さな花を多数つけます。
小型のサナエトンボのダビドサナエが飛んでいました。
蛇滝道では
ジュウモンジシダがサークル状に沢山出て面白い形をしていました。茎の下部から直角に左右に茎が伸び十文字の形をしているが、この下部の枝も丸く並んでいて面白い。
ユキノシタも沢山咲いています。よく見ると可愛い花です。
1号路では
ツチアケビが顔を出していましたがまだ蕾です。
3号路では
ムヨウランが見頃でした。3号路以外でも冨士道等でも同様見頃で撮影している人が多い。ムヨウラン(無葉蘭)はラン科ムヨウラン属の地生の多年草で光合成をしない菌従属栄養植物。花色は普通黄色だが、紫色を帯びるものなどがあり変異が大きい。紫色のいわゆるムラサキムヨウランは今年は出ていなかった。聞くところによると掘り取られたとのこと残念です。
イナモリソウも沢山咲いていました。中にホシザキイナモリソウ(星咲稲森草)が1輪咲いていました。ホシザキイナモリソウは花弁の縁が巻き込むような形で咲くので、細い花弁の星形に見えます。高尾山で最初に発見されたイナモリソウの変種です。
ホシザキイナモリソウ
ここでヒトツメオオシロヒメシャク(一つ目大白姫尺)に出会いました。小さなヒメシャクの仲間では開張5cmぐらいと大きな蛾です。大きな目のように見える前翅の模様が面白い。
冨士道には
多くのウメガサソウがありましたが皆まだ蕾でした。昨年の果実がまだ残っています。
紅葉台南北巻道では
ハナイカダが沢山の果実を付けていました。
ウリノキが咲き始めています。ウリノキ(瓜の木)はウリノキ科・属の落葉低木で大きな葉が瓜の葉に似ていることから名付けられた。花の形がご覧の通り特徴的な面白い形をしています。
ツレサギソウは終盤で花径が折れていました。
オオバウマノスズクサは沢山開いているかと思ったのですが、意外に見つからず1輪だけ見つかりました。この花も特徴的で面白い形ですね。
ワニグチソウは大分踏み荒らされていましたがまだ蕾でした。
アワフキムシの泡があちこちにありました。
ご参考に先日掲載したこの泡の中にいるアワフキムシを再掲しておきます。
1号路に「緑色のサイハイラン」といわれているサイハイランが咲いていました。普通のサイハイランより少しは白いですがとても緑色とは言えないと思いますが。
小仏川沿いに咲いていた普通のサイハイランと比べてみてください。
ケーブル高尾山駅で咲いているセッコクです。1号路にも咲いていました。6号路にはいかなかったのですが沢山咲いていることでしょう。
駅前にあるブナの木には多くの若い果実が出来ていました。このまま熟せば今年はブナの豊作となるでしょう。
1号路にあるイチヤクソウもまだ蕾でした。
帰り道の人家の前に咲いていた。ヒメイワダレソウです。地面を覆いつくしそうです。
以上