12月15日。今日は絹の道を通って小山内裏公園へのお散歩です。
まず、絹の道ではマルバアオダモ(丸葉青梻)に冬芽が出来ていました。マルバアオダモはモクセイ科トネリコ属の落葉高木で花期は4~5月。冬芽は鱗芽で葉痕は半円形。維管束痕は多数がU時形~輪状に並びます。
マルバアオダモの冬芽(頂芽と側芽、葉痕)
ご参考:マルバアオダモの花(4月9日撮影)
栗畑にはクリの冬芽がありました。鱗芽で葉痕は半円形、維管束痕は多数です。
コブシの花芽と冬芽がありました。花芽は鱗芽で芽鱗の毛は立ち大きくて白い、葉芽の毛は灰色で寝ています。葉痕はV字形。
花芽と葉芽
葉芽:芽鱗は2個の托葉と葉柄が合着したキャップ状です。
小山内裏公園では
シロダモ(白梻)の冬芽:常緑樹ですが冬芽は鱗芽でしっかりできます。なお花期は10~11月で前年に結実しこの秋に赤くなった果実と同時に見ることができます。
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ご参考:シロダモの花(10月26日撮影)
同じ常緑樹でアラカシの冬芽も多摩境駅の近くにありました。
尾根緑道には
多くのガマズミの木があります。今果実が真赤に熟して目立っています。
ガマズミの冬芽:鱗芽で葉痕は分かり難いですが浅いV字形、維管束痕は3個です。
ガマズミの側芽
クロモジ(黒文字)の葉芽と花芽:中央の細長いのが葉芽、丸いのが花芽で2個以上付きます。鱗芽で葉痕は円形(1枚目の写真の冬芽の下方にあります。)、維管束痕は1個。
ケヤマハンノキが1本あり、前年の果実、花芽、葉芽が一緒に付いていました。この木は高くて冬芽などを大きく撮れないので、近くで撮影できたときに後日再掲します。
なお、葉が残っていて独特な丸くてギザギザな形なので掲載しました。
以上