カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1032 『さらば、南街劇場』

2014年01月28日 | 日記






 1971/12 大阪虹の街(地下街)オープン 明日(1/28)の分です。







ベランダで煙草を取り出し使い捨てライターの石を擦る。シュッ、シュッ「ええいっ糞」 シュッ、ポッ、しょぼい火だね。

ガスは、透かして見れば入ってる。ライターの火は、勢いよく点いてくれないと煙草が不味い。

「おっ」っと、吃驚する程度がいい。鼻毛が焼ける時があるよ。その方が、美味いんだね。「危ないだろ?」 勢いの問題だよ。





疲れたけど、なんか心が温かいんだね。昔懐かしい写真を集めてるんだけど、慌てて盗るから年代が解らないままのがある。

年代を探り出す方法は、写真に映画の看板が写っていれば容易なんだね。

拡大して題名が解れば、其の封切りを調べると凡そは見当がつく。今は、もう、無い難波高島屋前の南街劇場の懐かしい写真があった。





それだけで満足なんだね。「なんでや?」 南街劇場と其の周辺から昔の思い出が、甦ってくるんだよ。

南街劇場の脇、戎橋筋に出る大通り沿いに喜八洲って酒饅頭屋さんがある。

酒饅頭を蒸す白い湯気を店の前へ吹き出して活き活きしてんだよ。其の酒の香りと甘い匂いまでが甦るんだね。









 『喜八洲の酒饅頭』







喜八洲の本店は、阪急十三駅前にあって、難波、南街劇場隣の小さなお店は支店だね。

みたらしだんご、ボタ饅頭なんかが有名。うちは、この喜八洲とは、古~い馴染みだね。

今じゃ、どのデパートでも店が出てるので昔と変わらず、毎度、よく買ってるよ。見事なのは、変わらぬ味だね。














1957年(昭和32年)のなんば高島屋前の南街劇場。右手に映画の大看板が掲げられてる。「ワイド映画の決定版だ、東宝スコープの第一弾」

「大当り三色娘」とある。此の映画は、1957年7月13日公開の東宝映画だよ。美空ひばり、江利ちえみらが出演してる。

オレは、此の頃、小学校の低学年だったよ。西天満の寺町から此方の南区(中央区)に越してきて、まだ2年程の頃だね。













喜八洲は、この大看板の下に並ぶお店の一店舗。南街の地下街に安いニュース館って呼んでた小さな映画館があった。

此の頃は、此の映画館に家族でよく行ってたね。













1958年(昭和33年)、左側の南街劇場から喜八洲の前を通って右手(人だかりの処)に行くと戎橋筋に出る。

戎橋筋は、中央の通り(影で黒くなっている)右手のビルは、精華小学校、繁華街の真ん中にある。戎橋筋は、道頓堀川を渡る戎橋に向って心斎橋筋へ。

定位置の映画の大看板には、邦画の「隠し砦の三悪人」三船敏郎主演映画、洋画の「ヴァイキング」カーク・ダグラス、トニー・カーティス出演の映画。






 『隠し砦の三悪人』1958年12月公開







 『ヴァイキング』は、1958年9月公開








右手の看板にある映画 『日蓮と蒙古大襲来』 1958年10月1日に公開された大映作品。

長谷川一夫、勝新太郎、淡島千景、叶順子らの共演だったね。稲光の下で日蓮(長谷川一夫)の首を刎ねようとする武士、

そんなシーンの看板がデカく掲げられてたのを覚えてるよ。大映封切館のアシベ劇場だったね。

正面右側の映画の看板は 『大東京誕生 大江戸の鐘』 1958年9月30日劇場公開の松竹映画。この映画は覚えがないね。この看板の下に酒饅頭の看板があるね。















戎橋筋には、甘党北極の看板が読み取れる。フジローズのパン屋さん、珍味屋さん、福寿司さん、生地のトラヤさん、蒲鉾の大寅さん、551の蓬莱さん、

舶来の食料品店さんにレコード屋さんもあったね。馴染みのお店が並んでたよ。






 戎橋筋前の地下街出入口







翌年、1959年、記憶が正しければ、たしか南街劇場だったはずなんだけど、ジョン・ウェインの『騎兵隊』を観たね。

邦画と全然違う格好良さに言葉が無かったよ。今まで、追いかけていた邦画は 「イモ」 そのものであった。







 『騎兵隊』1959年(昭和34年)公開






 『史上最大の作戦』1962年(昭和37年)公開













1963年(昭和38年)の難波高島屋東側、日本橋筋三丁目へ抜ける道路。(当時の写真が見つかったので挿入しときます)

この写真の説明は、1128「大津波か小波(さざなみ)か」で記してますので省略します。






此の3年後、1962年には、「史上最大の作戦」が、12月8日に公開されたんだね。此の映画は、道頓堀の松竹座で観たよ。邦画は 「タコ」 であった。

下の写真2枚は、1964年(昭和39年)の南街劇場だね。定位置の映画大看板には、東宝映画「君も出世ができる」フランキー堺、高島忠夫出演の作品。

此処に掲げられる映画は、封切り作品のみだったよ。右手には、勝新太郎の「駿河遊侠伝 賭場荒し」 1964年6月5日劇場公開となってるね。








1964年(昭和39年)






1964年(昭和39年)




 「君も出世ができる」東宝1964年(昭和39年)公開









今日は、懐かしい思い出ウロウロで時間が潰れたよ。こんな写真を持ってる人が居るんだね。オレも撮っておけば良かったよ。

勝手に使ってごめんなさい。南街劇場は、好きな映画館だったね。

此処で観た最後の映画は、「ブラックホーク・ダウン」だった。映画館で観たって満足感を味わえる雰囲気だった。寂しいね。





















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