カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-640 『映画 OK牧場の決闘』

2013年01月15日 | 日記









大掛かりなセットを組んで、CG技術を駆使してる訳でもない。

フィルムに、素直に描写された昔ながらの映画なんだね。フランキー・レインの歌う「OK牧場の決闘」の主題歌が流れるなか、

三人の男が馬を駆って平原を行く。その上に、古臭いフォントのタイトルが浮かぶ。昔懐かしい西部劇、いいねえ~。

















OK Corral - Frankie Laine










O.K.Corral,O.K.Corral
There the outlaw band make their final stand
O.K.Corral
Oh,my dearest one must I lay down my gun
Or take the chance of losing you forever?
Duty Calls,my back’s against the wall
Have you no kind word to say be fore I ride away?
Away













Your love,your love
I need your love
Keep the flame,let it burn
Until I return from the gunfight at O.K.Corral
If the Lord is my friend
We’ll meet at the end of the gunfight at O.K.Corral
Gunfight at O.K.Corral













Boothill,Boothill
So cold,so still
There they lay,side by side
The killers that died
In the gunfight at O・K・Corral
O.K.Corral
Gunfight at O・K・Corral








『 OK牧場の決闘 』 1957年度 アメリカ パラマウント映画






バート・ランカスター、カーク・ダグラス、ロンダ・フレミング、ジョー・ヴァン・フリート・・・・

そして監督のジョン・スタージェス、音楽は、デミトリー・ティオムキン・・・・





ダッジ・シティの保安官、ワイアット・アープ(バート・ランカスター)と賭博師で早撃ちのドグ・ホイディ(カーク・ダグラス)の

男の友情を軸に、女性二人(ロンダ・フレミング、ジョー・ヴァン・フリート)を絡めて、クラントン一家との決闘に至るまでを描いている。

カーク・ダグラスの伊達男ぶりが光ってるね。東部の富豪の息子で歯科医の免許をもつインテリながら、流れ流れて、今では、賭博で飯を食い、

肺を患って明日をも知れぬ生活ぶり。だけど、常にダンディーなんだね。





二人は、多くを語らず、素っ気無い程の付き合いながら、アープは、常にホリディの身を案じ、ホリディは、常にアープの身を守る。

此の二人は、実在した人物で、OK牧場の決闘も実際にあった事件なんだね。

町の治安を守る保安官のアープは、実直で物静かなんだけど、勇敢で頼りになる男、バート・ランカスターがよく似合ってるね。





ホリディの身の回りの世話をする情婦ジョー・ヴァン・フリートは、ならず者のリンゴゥになびいたりして悶着の多い女で、

ホリディとは腐れ縁で繋がってる。或る日、駅馬車から降り立った美しいレディが、アープと恋仲になるんだけど、ベタベタとしつこくなくて、

ほんわかロマンチックに描いてるよ。此のレディをロンダ・フレミングが演じてる。




















彼女は、町を渡り歩く女賭博師なんだね。治安を乱すって、アープは彼女を留置所にいれるんだけど、互いに、引かれ合うんだね。













ホリディの計らいで、揉め事を起こさぬ条件で彼女は町に滞在する。アープが、彼女を誘って遠乗りに出るんだけど、このシーンが何故か、

記憶に鮮明に残ってるんだね。映画館で観たときは、まだ小学生だったんだけどね。綺麗な女性(ひと)だなあ~ってね。



























馬車から降りる彼女をアープが抱き上げるように手を添える、流石にフラつかないね、白人ならではの格好良さだね。





大勢の悪どもを相手にするときも銃を帯びず丸腰で向かっていくアープ、それを影から助っ人にはいるホリディ、いろんな事件を解決して、

保安官を辞職、カルフォルニアで牧場をするとホリディに告げる。「彼女との結婚式にでてくれ」と云うと、「俺は葬式に似合ってる」って、

ホリディは、笑って断り、「彼女は本物のレディだ、おまえは幸運だよ」って祝う。





しかし、アープの兄弟から助っ人の依頼の手紙がくる。兄弟はトウーム・ストーンの保安官で、牛泥棒のクラントン一家の件で応援を望んでいる。

「行かねばならない」 彼女に告げる。反対する彼女に「愛してる」って、言い残して彼は行く。























アープは、馬車を走らせトゥームストーンへ。




Boothill,Boothill
So cold,so still
There they lay,side by side
The killers that died
In the gunfight at O・K・Corral
O.K.Corral
Gunfight at O・K・Corral












其の後を追うホリディ。












Your love,your love
I need your love
Keep the flame,let it burn
Until I return from the gunfight at O.K.Corral
If the Lord is my friend
We’ll meet at the end of the gunfight at O.K.Corral
Gunfight at O.K.Corral












「荷物は?」 アープが聞く。ニヤッと笑って、内ポケットからカード(トランプ)を取り出し見せる。これだけあればいいってところだね。




















トゥームストーンで兄弟たちと再会して、暫く、末弟の19歳の弟が、アープの身代わりで殺される。嘆き悲しみ、怒りに奮えるアープ。















メキシコで盗んだ牛を売りさばきたいクラントンは、連邦保安官に昇進したアープを買収にかかるが撥ね付けられる。

邪魔なアープを消すしかない。夜中に町を見回るアープを撃つが、撃ち殺したのは末弟だった。

かくして、決闘の時は来た。アープ側は4人、相手のクラントン一家は6人、OK牧場で対峙するんだね。




























実際の決闘では、4対6の双方が、間近で対峙して一斉に撃ち合ったらしいけど、此の映画では、牧場で待ち受けるクラントン一家と、

間隔を空けた体勢での撃ち合いとして描かれている。西部劇全盛の時代だったけど、斬新なのが発砲音と硝煙だね。

拳銃の発砲に硝煙が大きいいんだね。なかでもショットガン(散弾銃)の銃声が轟き響くんだね。これは、凄かった。




























兄と弟は敵弾に足を射抜かれる。倒れる兄をアープが駆け寄り建物の脇に抱えて運びざま、放り出していたショットガンに飛びつき、

ここぞとばかりに駆け寄り撃とうとするクラントンに一発発射、吹き飛ばして倒す。ドカーンと爆発するような銃声と硝煙が凄い。














最初、映画館で観る時ってのは、圧倒されてケチをつけるのを忘れるんだけど、後で、何度か観るうちに、おかしなところに気づいたりする。

でも、此の映画は、全般にいいね。単純明快なストーリーなんだけど、いつまでも余韻が残る。

ワンカット、ワンカットにつぎ込む役者の拘(こだわ)りとか、思い入れ、職人芸なんてのを感じるね。





舞台の上で、気を抜くことなく演じる役者魂のようなものを感じるんだね。

今の映画が、あまり余韻を残さないのは、あまりにもリアルさを追い求めるが故に、役者が、此処は生かしたいってところを

素通りしちゃうんじゃないのかね? 本を読むテンポが、昔の映画にはあったね。















著作権法の「禁」を破って、また、絵本をやっちゃった。 でも、映画の絵本が好きなんだよ。粗筋の紹介は苦手と言うより、ど下手なんだけど、

これを書いてると、半口笛(自分ではオーケストラのように聞こえる)で、映画の主題歌吹きながら気分がいいんだねえ。















昔の映画を観て感じるのは、見せ場、見せ場に役者根性漲(みなぎ)らせて、自分を売り込むプロの心意気があった。



















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