2016年5月17日
スマホってツルッと落とし易いんじゃないの? 今は、まだ、ガラケーが生きてるから、スマホは机の上で弄ってるだけなんだけど危ないねえ。
ドキッとする時がある。ローン払い切るまでは人の物だから守らねばならんね。ストラップでも着けておこうか。
アマゾン覗いて探してたらいいのがあったよ。ブラブラぶら下げるより固着するフィンガーリングタイプのものがあるよ。
評価に 「すぐに剥がれる」とか「粘着が弱い」とか文句の多いものを省いていくと値の張るものが残るね。
重さは排除せねばならんからプラスチックに金属塗料を施してんだね。元は安いもんだよ。アイデア料なんだろうね。
スマホに直貼りじゃなしに透明の背面カバーに貼るから粘着の強いに越したことはない。「全スマートフォンホールドリング」これだね。
「粘着面に特殊素材を使用している為、ジェルシールの吸着力がなくなってきても、水洗いすれば吸着力が復活するので繰り返し着脱が可能。
本ホルダーは強力に吸着するジェルシールを採用しているので、タブレット・スマホ本体に直接付けでもケースに付けでも剥がれ難い」とある。
ちょっと高いねえと思うけど落として破損するよりは安いだろうね、クリック、買っちゃった。付属品だけで、ざっと一万円の出費だよ。
『全スマートフォン&タブレット用 ホールドリング SZRSTH 360 Degree Foldable 高級金属もどき表面 ブラック ¥2.006』
これを書いてたら、もう送られて来たよ。郵送だね、封を切って取り出すと意外とボロ箱、商品表示を見ると、ゲッ、ナンチャイナ製。
これは高過ぎ晋作、返品必至、おおっ幸いにも色指定ブラックに対して、間抜けめ、メタルメッキを送って来とるわ。向こう責任で着払いだね。
即、返品返金手配を済ませて、上記展開は無かったことになる。アメリカ製のやつにしよ。商品写真のバックに星条旗が翻っていたね。
ナンチャイナ製のプラに2.000円は高杉花粉が迷惑、「なにを云うてんねん?」 大概、この辺は細目に調べるんだけど評価にウェイト置き過ぎたね。
買った皆さんはナンチャイナの人ばかりで身内贔屓(びいき)で評価されたのかね? 気持ちは理解できるけどね。
しかし、写真紹介と現物に大きな開きを感じるね。もうちと包装パッケージにも力を入れて誤魔化す可愛げをプラスしてスマートさを売らないとダメだよ。
アマゾンの写真紹介は、其の線をクリアしてんだけどね。品を変えるかなあ、ヌメ皮のストラップ(国産)が¥1.600であったけどどうかねえ?
また、振り出しだよ。オレって、意外とチャラチャラ系かも知れないよ? なんか犬とか猫とかボールとか可愛いのを付けたくなるんだね。
品(ひん)を意識した範囲でのチャラチャラ系のキラキラ系だね。なんか綺麗なのが好きだね。
そうだ、男もたまに見かけるけど大方が女性だろうかね? ホンマに嫌だなって思うのがヒョウ柄なんだねえ。何処が良いのかさっぱり解らん。
ヒョウ柄の好きな人には申し訳ないけど、あれほど品位の落ちる柄はないと思うんだね。
昔、うるさい弟に付き合って南紀の何処だったかなあ? 自分が連れて出て「腹減ったあ」って機嫌が悪い。夏の山手の海沿いだったね。
「なんか食えるとこ無いか聞いてくれ」って顎で指図しよるから道端で話されてる方たちに、この近くで食事できる処は無いですかねって聞くと
「此の道を、もうちょい行ったらお店があるよ」 「今時分は準備中かも知れないわ」 お礼を云って、とりあえず行ってみます。
ふてぶてしい面して弟が前を横切る。皆さんが嫌な顔して見てる。無礼者でも弟なんだね、弟の分まで礼を云って失礼した。
小高い山肌に沿って道路を廻ると崖側の道路端に2~3台の車が駐車できるスペースの空き地を横手に小さな家が在る。
教えて貰った通りお店が在った。白いペンキで家の周りの板を塗って植木の鉢が並んでる。それなりに店らしく飾ってあるよ。
オレは、別段、我慢できぬほど腹を減らしてないけど、ガランガランて音を鳴らしてドアを開け中を覗き込んで、なにか食事できますか?
間をおいて 「ああ、今ねえ、準備中だけど有り合わせなら作るよ」 カウンターの向こうでおばさんが愛想なく云ってくれる。
「なんでもいいですわ」って弟が入って行ってカウンターの前の椅子に腰かけてる。お店の中は狭かった。
外がカンカン照りで目がそれに慣れてるもんだから、お店の中は真っ暗け。弟は 「はあああ~」なんてダレてカウンターに俯(うつぶ)せてる。
世話をかけます。「ああーいいよ」って、パンカラン、パンカランて音が響いて焼き飯の匂いが漂う。ちょっと暗さに目が慣れた頃、
「ホンマに間に合わせだよ」って、おばさんがカウンターから湯気の立った焼き飯を運んでくれる。
ど派手な化粧のおばさんで、なんでこの暑いのに毛布みたいな長いスカート履いてるの? それもその柄がヒョウ柄だったんだねえ。
見なきゃよかった。暗いままの方がよかったよ。礼を云って黙々と頂いた。なんでカウンター越しに出してくれないの?
隣の弟がオレの顔見て顔しかめてる。気付かぬ振りしてる。なんやって聞いたら、何を云いだすやら解らんから知らん顔してる。汗かくよ。
「行こか」って弟が立って、おばさんに会釈して店を出る。礼を云って勘定を済ませ外に出ると、なんか、ホッとする自分が居る。
腹膨れたか? 「おまえ、どう思う?」 おばさんをか? 「それもやけど、なんか雰囲気悪かったなあ」 お食事処じゃないね。「飲み屋か?」
オレは、おばさんの姿で食欲減退もいいとこだよ。「なんか気持ち悪いなあ~、あの黄色いのはなんや?」 卵やろ。「なんか気持ちが悪いわ」
有り合わせで作って貰ったから仕方ないわ。「何処か、ジュースの販売機ないかあ~?」 見当たらないままブツクサ云うのを聞きながら駅まで歩いたね。
休んでるところを世話焼かせて食わせて貰って随分と罰当たりな二人だと思うよ。「南は、なんにも無いとこやなあ」 まだ云うとるわ。
田舎のお店ってあんなもんなのかねえ? 夜はバーみたいな商売されてんだろうね? 洋酒が棚に並んでた。しかし、なんでヒョウ柄なんかねえ?
オレが一生知らんままに死ぬほうが嬉しいような雰囲気だったね。オレは、ああいう安ネオンの雰囲気は倒れそうなくらいに合わないの。
オレの知らない人生の陰裏って感じかねえ? そんなのをヒョウ柄に凝縮して見えるんだね。オレは、陰表のくだらない苦しみで救われたよ。
「なんで、ナンチャイナから、そんな話になったの?」 知らん。何処の国でも男と女の陰裏って物語があるんだろうねえ。大人の子供で良かったよ。