『ジェイク・ジレンホール』 2015年9月15日
金曜日(11日)は、久しぶりに晴れたね。真っ青ってとこまではいかないけど日中は雲ひとつなく青空が広がった。でも、なんか素直に喜べないね。
栃木、茨城両県の集中豪雨で鬼怒川の堤防が決壊して洪水、続いて宮城県の河川も決壊と大きな被害が出てるね。綺麗な家が軒まで浸かってる。
気の毒なことだね。水が引いたら、気力、体力で元に戻さねばならん。「何処から手をつけていいのか解らない」 テレビで観ていてもそう思う。
「ゲリラ豪雨」の次は 「線上降水帯」だったかね? 新しい呼び名が出て来たよ。自然の猛威には為す術なしだね。
『鬼怒川の堤防が決壊』
12日、13日と休日は爽やかに晴れ渡ったね。開け放った窓からお日さんが差し込んで気持ちいい。
昨日は、家の用事で時間が潰れてしまった。まあ、いいか、来週はシルバーウィークで連休が長い、秋晴れに恵まれたら行楽シーズンだね。
防湿庫から一眼レフを取り出して青い空をバックに葉っぱを撮ったよ。なにもかも放っぽり出して、ゆっくり休みたいね。
なんか、しんどいのかして頭が働かないよ。仕方ないから期待せずに映画を観てみよう。ホントは、昼間の映画鑑賞は好きじゃないけど。
『プリズナーズ』Prisoners 2013年アメリカ映画。こういうのをクライムサスペンスってのかね?
娘をさらわれた父親を主軸に描いた物語って思ってたけど、刑事ものだね、これは、いいねえ、オレは刑事ものが大好き。
『プリズナーズ』Prisoners 2013年アメリカ映画 ジェイク・ジレンホール
『シャーヘッド』『ゾディアック』『ミッション: 8ミニッツ』『エンド・オブ・ウォッチ』のジェイク・ジレンホールが刑事役だね。
なんか癖のある役者なんだね、この人。娘をさらわれた父親役にヒュー・マイケル・ジャックマンって人が演じてる。
この父親が、また、バイタリティ溢れる男なんだね。警察無かったら犯罪者を皆殺しにしそうな奴だよ。嵩高い男だよ。
『父親役のヒュー・マイケル・ジャックマンに締め上げられる精神薄弱の男、この人は、よく出る脇役だけど上手いね』
幼い子供をさらっては殺す猟奇殺人犯は、ミイラになって発見される。呑んだくれの神父の隠し地下で椅子に縛り付けられて死んでる。
その嫁さんの養子の精神薄弱児が、誘拐を、まず、疑われて警察に連行されるんだけど証拠不十分で釈放される。
警察なんかに任せておけないオレがやる。父親は所有する廃屋に精神薄弱児を閉じ込めて拷問して口を割らそうとするんだね。
ボコボコにどつき上げ顔面破壊、熱湯かけられて絶叫、でも、何も云わない。友人の娘と二人が行方不明。
友人は、狂気の父親に着いていけない、「もう、よせっ」って、制止するんだけど「二人に残された時間がないっ、それでもいいのかっ?」
そう云われたらそうかいな? なんて優柔不断。でも、こいつが犯人じゃなかったらどうするの?
『友人は「もう、やめろ」って止めるんだけど、「ハンマーで手の甲ぶっ潰すぞっ」 オレは、怒りで狂ってんだっ』
刑事のジェイク・ジレンホールは、悲しみに沈む町の人々が行方不明の娘たちの無事を祈ってる場で、様子の怪しい男を発見する。
目が合う、男は、人ごみの中から抜け出し走り去る。刑事のジェイク・ジレンホールが追う。しかし、暗闇の中で見失う。
似顔絵を作成して街中に撒いて網を張る。捜査の過程で神父宅に寄るが、神父は酔って床にぶっ倒れてる。
室内の様子を窺がううち冷蔵庫の裏に隠されたドアを発見して猟奇殺人犯のミイラを発見する。
刑事のジェイク・ジレンホールが、なんで、神父宅に行ったのか、繋ぎがわからん? 「観たんやろ?」 観てたけど解らん。
ほいで、猟奇殺人犯のミイラが、何故、隠されていたかも定かでない? 取調べ室で二日酔いの神父が、「彼は神に挑戦していた」なんて云ってる。
「オレのような奴を創ったおまえが悪いっ」なんてこと云ってたのかねえ? それなら一理あると思うよ、血がさせるってこともある。
なんで神さんは、飽きずに、こういう種を持った人間をこの世に排出するんだろうかね? これは大きな疑問だよ。
そうこうしているうち、似顔絵の男が「子供服を沢山買って帰った」って情報が入る。車のナンバーが割れた。
刑事のジェイク・ジレンホールが、其の車の停まる家のドアをノックする。見るからに怪しい若者がドアの隙間から顔を出す。
家の中に入ると、やにわ抵抗するのを抑え込み手錠をかける。室内を慎重に調べていく。キッチンのシンクに豚の首、こいつらは、家で何をしとるの?
オレも、大概、変わり者だけど、こんなタイプでなくて良かったよ。こんなのと比べたら、至って、まともだわ。
『怪しい若者は、署に連行され尋問される。こいつも口を頑として割らない、警官の隙をついて銃を盗り銃口咥えて自殺する』
結局、この若者も、どつき回されて熱湯かけられて散々な目に遭った薄弱児も事件に関係ないんだね。物語りも後半に入ってる。じゃあ、誰やねん?
そして、友人の娘が無事保護される。病院に駆けつけて、自分の娘は無事か?って、聞く父親に、「この人が居たっ」って怖がるんだね。
これも訳解らんのだよ。娘は、何処で父親を見たのか、さっぱり解らない。云われた当人も解らない。その場に居た人達も解らない。最後まで解らないままだよ。
刑事のジェイク・ジレンホールを摑まえては非難轟々、ボロクソに云って印象悪い父親は、何を思ったか、死んだ猟奇殺人鬼の嫁さん宅を伺う。
嫁さんが 「火傷をしてしまって」って手にタオルを巻いてる。思うところがあるのか、父親の顔は強張ってる。「まあ、お入りな」
ここで、なんで父親は、この嫁さんが怪しいって気付いたのかが解らない? 解らないうちに話は進んで行くんだね? 創ってる奴も解らんのとちゃうか?
父親は、今度は、この嫁さんを拷問して口割らせる気だったのかね? こいつも危険な奴やね。しかし、この嫁さんのほうが上手(うわて)だよ。
火傷で撒いてたはずのタオルを取ると拳銃を握った手が現れる。父親万事休す。廃車の下に隠した穴凹に脚を撃たれて放り込まれる。
暫くして、そこへ刑事のジェイク・ジレンホールが来る。声をかけても返事が無い。家ん中へ入って行く。2階へ上がって行く。
ふつう、トイレかなって待つだろ? ピストル抜いてる。2階の部屋で悪の嫁さんが横たわる行方不明の娘に毒薬を注射してる。「やめろっ」
振り向く嫁さんが銃を発砲、刑事のジェイク・ジレンホールの銃も火を吹く。嫁さんに命中、即死。
撃たれた額から滴り落ちる血で前が見えない、そこへもってきてフロントガラスを雨が叩いて視界は最悪。しかし、時間が無いっ。
刑事ジェイク・ジレンホールは、雨降る道路をブッ飛ばして病院へ。間に合って、解毒、娘は助かる。
翌日、回復した娘が母親に付き添われて刑事に礼にくる。でも、愛想のない娘だからせいが無い。「そんなの期待してないよ」
兎に角、よかった、よかったで事件解決。でも、今度は父親が行方不明。印象悪い上に拷問行為で有罪の男だから奥さんも探してって云えない。
立場が悪くなって逃げたかなって思われても仕方ない。何が祟るや解らないね。
現場検証を終えて引き上げる際、か細く笛の音、「?」 振り返って、空耳かと行きかけて笛の音、穴ん中で見つけた娘の笛を父親が吹いてるんだね。
脚を撃たれて出血多量、笛吹く力も残ってない。刑事のジェイク・ジレンホールもはなから探す気ない。廃車の下など見る気もない。
風前の灯(ともしび)だね。「ピ~」 また、鳴ったよ、刑事のジェイク・ジレンホールが振り返って映画は終る。
『刑事のジェイク・ジレンホールの背後にボロボロの廃車が映ってるね、其の下の鉄板に隠された地下に父親は放り込まれてる』 ピ~、ピ~
確証も無いのに戦車みたいな男だね、なんでも行き過ぎてはいかんけど、この父親の気持ちはよく解る。頑張って笛を吹けっ。
刑事ジェイク・ジレンホールの推理力に全ては懸かってる。
もう一度観て不明な部分を補わなくてはいかんね。「筋運びが雑なのは、おまえの頭のせいか?」 かも知れん。