カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1474 『お騒がせ男 オリンピックのエンブレム』

2015年09月05日 | 日記






 『お騒がせ男』  2015年9月5日






オリンピックって、あんまり興味が湧かないんだけど、1964年から2回目の東京開催だから好きな人々からすれば嬉しいことだろうね。

ニュースで観てると初っ端からケチがついて、よろしくないねと思ってたら、まただね、エンブレムのデザインが盗作だって騒いでる。

目つきの悪い人がチョロチョロ出てると思ったら、この人が問題のデザイナーなんだね。面構えで損してるね、悪者って感じ。 「関係ないやろ」





次から次から紛らわしいのが出て来るから仕方が無いね。選考委員会も庇いようがない。世間に凄い無駄使いをさせて終ったね。

長方形に丸や丸型の凹みを配したエンブレムには、尤もらしい思いが詰まってる。ホンマかいなと思ってしまう。子供騙しではないかいなと思ってしまうよ。

昔、働いていた会社が新社屋を建てたのを機に新しい会社のマークを社員や関係者に募集したんだね。





絵が達者な話を耳にした専務さんが、オレんとこへ来て「〇〇〇〇君、いいのを考えてよ」 オレは、ヤボくても此処まで大きくなった会社とともにある

今のままのマークでいいと思いますよって、返事したよ。「うん、君の云うのも、たしかに一理あるね、しかし、新風を起こしたいんだよ」

「沢山応募があったんだけど、なかなか、プロのようにはいかんみたいだね」 今、浮かんだのはこんなのですよって、鉛筆で簡単に描いて見せると、





















「君っ、凄いねえ~」って、ホンマに吃驚してんの。そんときに、描いたマークの持つ意味を説明してあげたの。まあ、云わば簡単なプレゼンだね。

なんて云ったかなあ、此れが循環ですよ、そして、これがあ~なんか云ったなあ~? 尤もらしいこと云ったよ。「なるほど、素晴らしいっ」 

「いやあ、社の噂では聞いていたけど、君は才能があるねえ」 最初に閃いたやつが命を持ってるんですよ、これで納得されるんなら清書してお渡ししますよ。





「有難うっ、そ、それで行こうっ」 此の人、確か東京の有名大学卒のインテリさんだったよ。オレは待たせるのが嫌いだから、

深夜に仕上げて、翌日、本社回りの配送運転手に託したんだね。其の日の夕方だったかね、車で専務が来て「いやあ、〇〇〇〇君、有難う、有難う」

「社長も、大変、満足されてるよ、君が、これ仕上げたんだね?」 オレがせずに誰がすんねん? 「プロの仕様じゃないかっ」 大層な。





会社の対応も早かったね、暫くして、所長が「〇〇〇〇、これ見てみいっ」って、本社からトラック乗ってきて大声上げてる。ありゃあっ。

新車のトラックの荷台の両横、後ろにオレの描いたマークが描かれてんだね。「社のトラック全部に描きよるで」 こうして見ると、なかなかええねえ。

「新社屋の壁面にも大書しとるわ」 「電車の窓から見えてたわ」って、同僚が云ってる。ああ、そう、そらあ大変なことやったね。





















ど素人でも、自分の作品について意味を語る。オレは、語りながらに馬鹿らしいと思ってる。閃きが全てであって見るものを惹き付けたら完成だよ。

「意味をかるんじるのは教養がないからだろ」 それでも、閃きが全てなんだよ。マークに理屈は要らん、感性への直撃だよ。

何を思ったか、新聞配達のおじさんが「★★ちゃんも出しいな」って、オリンピックのエンブレムに応募を誘ってるよ。





アホかいなって云いながら、よく目にするショットを抽象してマークに出来る図案が浮かんだよ。瞬間の閃きだね。「どんなんや?」 未公開だよ。

「ずるいぞ」 何がどうずるい? 「嘘かも知れん」 オレの隠された能力を知らん奴は、そう思うかも知れないね。「どうなと云えるやないか」

実証を見せて躍らせて無駄金ワンサカ使わせて盗作です、よりは、はるかに奥ゆかしくて罪が浅いよ。





















名前も顔も売るだけ売って結果が此れだったらデザイナー生命は終わりだろうね。此の仕事は、発想力が衰えたら、其の時点で身を引くべきだろうね。

大きな賭けは土壇場で裏目に出たって感じだよ。言い訳に、自分の事務所のスタッフのせいにしてる向きがある。リーダータイプじゃないね。

自分の能力を見せ付けたいって思いが強かったのかなあ? 焦るから、目の前をチラチラしてる他人の案を拝借する方向に走ったのかねえ?





「おまえだったらどうする?」 能力ない顔をして下働きをさせて貰う。「そんなの用はないって云われたら?」 お世話になりました、さようなら。

へばりつく意味がないじゃないか。「で、肉体労働か?」 そうなるだろうねえ。でもね、ここでは、大きな顔ができてたんだよ。

「発展がないだろ?」 失礼なこと云うなっ。おてんとうさんに背を向けずに汗流す、みんな、夢を持って頑張ってんだぞっ。





時代の先端を行く仕事してても、何故か日差しに背を向けて 「アートディレクターの佐野研二郎氏」って呼ばれて振り返れば悪人の顔。

「そんなのは関係ないだろ?」 云っちゃあいけないと思って、皆さん、云わないだけだよ。思っちゃいけないとは思ってないと思うよ。

ここは、本当のことを云うブログなんだよ。感じたままだよ。感じたままをお話ししてんだよ。不快なら読むな。誰も手を引っ張ってないよ。





















勧誘もしてない、宣伝もしてない、人寄せポチポチボタンにも参加してない、ツィートとかフェィスブックとかも音信不通 「そんなん云うか?」 

金にもならないのに激疲れするだけだぞ、どうだ、参ったか。

人はね、それらしくない人物にならねばならん。オレの目は、お世辞にも綺麗とは云えん。名は体を表すってぐらい、目も同じくに云われる。





だから、オレは、絶対に腐ったことはしないと誓ってんだよ。「云い切れるか?」 ちょっとは、してるかも知れないけど、してないと思うよ。

イメージの逆を生きるんだよ。彼も、そうして生きるべきだったんだよ。見てくれ其の物じゃないか。自分の顔に責任を持てよ。

名誉と栄光のためでなく我が魂のためだよ。「煩(うるさ)いおっさんやねえ」 実際は、そんなに煩くないよ。いつもニコニコだよ。





何故かと云うとね、人は人、自分は自分と切り分けてる、でも、来る者拒まずだよ、そして、去るもの追わずだね。

しかし、2度あることは3度あるって云うからね、いや、待てよ、これで3度目だね、東京オリンピックが決まって、浮かれてんのに、

東京都知事が、金が鞄に入るか入らぬかを実演させられて耳たぶから汗滴り落して辞めたね。じゃあ、もう、安心だわ、厄は去ったよ。






























カメレオンの独り言