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あれこれ散歩道

散歩道は鴨川のほとりです。
鳥、花、犬、人…、出会いはあれこれ、楽しい一日が始まります。

くろだにさん

2018-11-21 12:25:32 | Weblog
地元では “くろだにさん” で知られる金戒光明寺は、
法然上人が比叡山の修行を終えてこの地で念仏をされたとき、
紫雲たなびき、光明が辺りを照らしたことから
浄土宗最初の念仏道場を開かれた場所といわれています。
幕末の会津藩や新撰組発祥の地として有名です。

今回は秋の特別公開で行ってきました。

南門から入ります。


石段を上がると、両側を紅葉で挟まれた壮大な山門がぐっと迫ります。


普段では登れないこの山門に登ってみたくて
料金を払って段差の大きい急な階段を
ゆっくり足を運びます。よろけそうで危ない、危ない。
ここからは撮影禁止です。
昔の(もちろん今も)僧侶は、長い衣を引きずりながら登って
仏に祈りの苦行をされたのかと・・・。
天井一面の龍を見ることをすっかり忘れていて、
仏さまも拝まず、
周囲の景色に見とれてしまいました。

こちらは熊谷直実の鎧掛けの松です。

先代は大きく横に枝をのばし立派でしたが、
今のは3代目だそうです。

本堂に入れば、
伊藤若冲の「群鶏図屏風」や
トリックしかけの「虎の襖絵」があります。

東側は庭園。


真っ赤なモミジ。背後にカンザクラの花も。


本堂を出て右手に進むと、


墓地への入り口に大きな頭の阿弥陀さま。

頭髪がかぶさるような大きな髪型が特徴で、
気の遠くなるような長い修行の結果、
こういう頭になられたようです。
アフロヘアのよう、こんなタレントさんいませんでしたっけ?

このあと、真如堂に向かいます。






秋深く・・・

2018-11-10 11:56:05 | Weblog
川べりもすっかり秋の風景になりました。

早朝の光にキラキラと揺らめくさざ波。
手前の岸辺ではメリケンカルガヤが白い穂を輝かせています。




中州ではオナガガモがひと休み。


オギも揺れています。


鴨川に沿った川端通の紅葉も始まり、
彩りあふれた美しい時です。




土手の紅葉も色とりどり。



晩秋の風景は華やかさはないけれど、
しっくりと落ち着きがあって、郷愁を感じさせる
大好きな季節です。
相変わらず鳥の少ない川辺、
ジョウビタキやユリカモメの待たれるこの頃です。




植物園でお花見

2018-11-03 20:21:00 | Weblog
久しぶりに植物園に出かけてきました。
台風で大きく被害を受けた木々があちこちに見られて、
何とも無惨としか言いようがありません。
正面の花壇を避けて生態園に向かいます。

秋の花がわずかに残っていました。

キクタニギク。黄色の小花が密集しています。




ヤマシロギク。ここでは一番多く咲いていました。


サクラタデ。鴨川では見られないので、嬉しい見つけものでした。


バラ園の一画にある花壇ではコスモスが満開。
ちょうど見頃でした。はなやかです。






白いサザンカは気品を感じますね。
淡いピンクのサザンカは何を感じさせるでしょう?







朝早く出かけたので、生態園は人もまばら、
アトリがいるよと教えてもらったのですが・・・、
イカルとヒヨドリの声ばかり。

青空と秋の花、半日がかりの植物園めぐり。
心地よいひとときでした。



秋いろいろ3

2018-10-24 13:52:42 | Weblog
すっかり秋景色になった鴨川。
北山も岸辺も影がくっきり、爽やかな朝です。


紅葉一番のサクラもだいぶ色づいてきました。


度重なる台風で葉が落ち、枝が折れた木々はスケスケになって
今年の紅葉はちょっと寂しくなりそうです。
でもそうやって倒れたり、伐られたりした枝からは
新しい芽が出てきました。
うれしいですね。木の強い生命力を感じます。

ほったらかしにされている切られたサクラから

アラカシの枝からは

一つの枝から数か所芽が出始めました。


寄り州の草が刈られ、岸辺の草花は消えてしまいましたが、
河川敷には秋の花。




シャクチリソバとイモカタバミが混在して、
白と赤の彩りがきれいです。

ノブドウも色づく前に鳥たちに食べられて、
ようやく残った実もやっと色づきました。


シャリンバイもたくさんの実をつけました。
美味しそうな葡萄色。

ちょっとつまんでみたくなりますが、
実が硬そうであきらめました。
酸っぱいか、ほんのり甘いか、どっちかな・・・。

これらの草木もやがて刈られる運命、その頃には
紅葉が一段と進んでいることでしょう。


そう、やっとヒドリガモやオナガガモがやって来ました。





やっと来ました!

2018-10-10 20:52:57 | Weblog
待っていたコガモがようよう鴨川に来ました。
とっくに来ていたのかもしれませんが、ここでは初見です。

たった1羽、マガモに追われて飛び立ってしまいました。
ピンぼけでも、嬉しい初見はアップしたくなります。

ノビタキの初見は9月28日。元気に飛び回っています。




まだ刈られていない草地では
カルガモが楽しそうに実を啄んでいます。



こちらは「お地蔵さまを彫る会」の発表会。
十人十色のお顔が並びました。
1体ずつじっくり拝見していると何だか心が和んで来ます。

初心のグループも入れていただいて
去年彫った「わたしのお地蔵さま」も出展いたしました。
恥ずかしい1点です。




秋いろいろ2

2018-09-29 20:38:18 | Weblog
日の出がすっかり遅くなりました。
6時、家を出る頃はまだ薄暗く、東の空が明るくなる頃です。
東山の稜線を眺めながら賀茂大橋にやって来ました。
6時10分、橋の手前で輝きを増し、
あっという間に日の出です。


その瞬間、川面に一筋の光が射し、大きく広がって、
右端の大文字山も、光の輪の中で輝いて見えます。
ここはビルや電線にじゃまされない格好の場所なのです。

鴨川のケモノ道を歩く足に
陽に映えたカゼクサの小さな水玉が足元を濡らします。


なぜか、今年はハマスゲが大量に繁茂し、
河川敷の風景が変わりました。


キクイモやヒガンバナも競い合っています。


こちらはわが家の白ヒガンバナ。
散歩友達のTさんに球根をいただいてから10年目、
だんだん細って来たものの3輪咲いてくれました。


Tさんに思いを馳せていると、聞き慣れない声が聞こえ、
振り返るとマンションの屋根で
チョウゲンボウがおぼつかない足で止まっていました。
親を呼んだのでしょうね。

しばらくにらめっこ。
どこかで親の声が聞こえたのでしょう、
元気よく飛んでいきました。
やれやれ。

    (今回は最近の寄せ集めの写真を載せています)


秋いろいろ

2018-09-16 18:15:27 | Weblog
ある日、堰の下でオオサンショウウオが
堰を登ろうともがいていました。




頭の一部が黒いこの個体は、のらりくらりと川底を這いながら
遊んでいる風にも見えます。

この日は別の場所でも見られました。
こちらのオオサンショウウオは
堰の端、草陰の沈められた古いコンクリートの穴を
カメと同居していて、
ときどき顔を出してはまた入り込んでしまいます。
大きな頭、大きい口、動きは鈍くても
捕らえた獲物は離さない強靭な歯を持っているようです。


台風で倒れた木が少しずつ整理されていきます。
アキニレの年輪、こんな時しか見られないので撮っておきました。



年輪を数えてみると、60ほど。
60年、この場所で頑張って来たんですね。


雨上がりの今朝、土手には茸が輪状になって生えていました。
どうしてこんな生え方をするのでしょう?



空き地の片隅にはナガエコミカンソウ(ブラジルコミカンソウ)。



コミカンソウはミカンのような果実を下向きにつけますが、
こちらは上向き、白い小さな花をつけます。

イヌも歩けば棒に当たる。
ヒトも歩けば何かに当たる。
楽しい散歩道です。



カワウの群れ

2018-09-15 11:41:09 | Weblog
12日の朝、荒神橋を渡っている時、突如として
カワウの大群が頭上を通過していっせいに川面に降りました。
その数200はいたかと思われます。



盛んに潜水を繰り返しながら北へ移動。
賀茂大橋あたりにくると、舞い上がって南下して行きました。




その後を追う数羽のコサギ。
これだけのカワウに襲われたら、魚もたまりませんね。
30分間のできごと、散歩の人たちの足も止まりました。

初秋の花

2018-09-11 14:30:10 | Weblog
さわやかな秋の朝です。
台風でなぎ倒された木々の傍らでは
秋の草が咲き始めています。

ツルボが咲いてるよと教えられ、
そう、ツルボが咲く季節だったんだ〜と、
高野川の右岸を歩いてみました。

草刈りのされてないこの草地には
あちこちに秋の花がいっぱ〜い。嬉しくなります。

ツルボ。昨年より範囲を広げています。
公家が参内する時に、従者がさしかけた長い柄の傘を畳んだ形と
似ているところから参内傘ともいわれるようです。




コマツナギ。
茎は細いけれど丈夫なので、馬をつなぐのに使ったそうです。




アレチマツヨイグサ。


オオニシキソウ。


イタドリ。


ツユクサ。藍色が鮮やかです。


ヒルガオ。


サフランモドキ。


ヤノネボンテンカ(タカサゴフヨウ)。


シジミチョウやバッタが草の中に群れ、
青空をバックに赤トンボが飛び交っています。

あれ、どこにいるの?と言われそうですが、
ほんの一部が小さく写っているのですが・・・。







鴨川 無惨

2018-09-06 10:31:19 | Weblog
またもや大きな台風に見舞われた日本の各地。
今朝は北海道で大きな地震がありました。
被災者の皆様にお見舞い申し上げます。
この異常気象はこれからどうなるのでしょう。

河川敷におりて、びっくり。
鴨川でも例に漏れず、大きな樹木がばっさりと倒され、
木の枝の大きいのや小さいのが四方に飛び散って
なんと無惨な!!!

ひっくり返っている大きな根っこの数々。

シンジュ(ニワウルシ)


エノキ


シダレヤナギ

ヤナギはもろいようです。あちこちで一番多く枝が折れています。

ハリエンジュ(ニセアカシア)


ムクノキ
太い幹の途中で。バックはホテルです。
中にいる人は恐しかったでしょうね。


アキニレ
大好きなトンネル道を塞いでしまいました。


ケヤキ
よく繁っていたのですが、半分ほど折れてしまいました。



今朝はすっかり秋の空、鰯雲がきれいです。