あれこれ散歩道

散歩道は鴨川のほとりです。
鳥、花、犬、人…、出会いはあれこれ、楽しい一日が始まります。

比叡山延暦寺

2018-07-29 14:21:42 | Weblog
連日38度を超える猛暑の京都。
熱気渦巻く盆地の底を抜け出して、
琵琶湖岸の温泉に行って来ました。
美しい日の出を期待していましたが、
残念ながら曇り。

そのまままっすぐ帰るのは早すぎる。
では、比叡山を越えて帰ろうということになり、
坂本ケーブルに向かいます。
このケーブルは、全長2025mの日本一長いケーブル。
貸し切り状態のケーブルからは、琵琶湖が霞んで見えます。


降りてから根本中堂に向かう道は、ゆるい坂道。

そびえ立つ杉木立の中、右側は急な深い谷。
昔はここでよくミソサザイの声を聞いたものですが、
今はセミの声のみ。

やがて比叡山延暦寺の入り口に着きました。



根本中堂はこの標識の左奥にありますが、
今は改修中で、全く見えません。

が、中に入ることができ、
開祖最澄が創建し、自ら刻んだと言われる薬師如来像が安置され、
1200年灯り続ける「不滅の法灯」も拝観してきました。

さて、どうやって帰ろうか、もと来た道は面白くありません。
京都に向かうバス停に向かいます。

比叡山は鳥類繁殖地として古くから天然記念物に指定されており、
その石碑にも歴史が感じられます。


赤い鐘楼

大講堂

を通り過ぎて、バスターミナルに着いたのが12時。

バスの時間を聞いたら、何と「次は2時までありません」
え〜、ほんと? 2時間も待つの?と
ぶつぶつ言いながら、おそばを食べていると、
隣で、見知らぬおじさんが、
「よかったら、ワンコインでロープウェイの乗り場まで行ってあげよか」。
わ〜。嬉しい、何と親切なお申し出。
聞けば、近くで写真屋をなさっているとのこと。
お言葉に甘えて車に乗せていただきました。
「毎日ここまで通うて50年になる」と、
一般の車の通れない道をスイスイと通り抜け、
あっという間にロープウェイの乗り場まで。
お礼にワンコインを2倍はずんでお別れしました。
ありがとうございました、Nさま。

ロープウェイ、八瀬ケーブルと乗り継ぎ、
京都市北部を真下に見て八瀬に着きます。


八瀬では河原で子供たちが水遊び、
そう、もう夏休みなのですね。



延暦寺のご利益をいただいたような一日でした。



荒れる鴨川

2018-07-06 17:39:14 | Weblog
雨天続きの恐ろしい日々が続きます。
あちこちの警報でテレビはつけっ放し、
パソコンにはしょっちゅう高齢者への避難準備情報が入ってくる。
危険地域の方々には申し訳ないのですが、
それほど危機感はありません。

次々と変わる荒神橋の水位計の数字をテレビで眺めながら、
この目で確かめたくなって、
家人の反対を押し切って橋まで行ってきました。
この荒れた様子を見に。
近くの人や、わざわざ車でやって来てカメラを向ける人々。

橋の上から真下をのぞくと吸い込まれそうです。
大きな木が根こそぎ流れて行き、

ものすごい早さで小さな板も通り過ぎて行きます。

左岸の橋の下は増水して通行禁止。
真上から見た浸水した歩道です。


橋の上から北を望むと

今にも溢れそうです。

南側に回って水位計を見ると、220センチ。


高い堰の際は濁流が渦巻いて

ツバメがその上をスイスイと飛び、


河川敷では途方に暮れたカモの親子が哀れです。







頭の上を警戒中のヘリが回っています。
早く雨が上がってほしい。
被害が少なくて済むように・・・。

きれいな青空に爽快感を持ち、
いろいろな形の雲に驚いたりの
そんな空も、今日は恨めしく眺めています。