コガモに会えた！

台風後の鴨川はすっかり様変わりしてしまった。
緑濃い草は殆ど枯れ、芦の仲間だけ、僅かに緑を回復している。
そんな中、ヒガンバナやタマスダレが花を咲かせている。


賀茂大橋から下流の風景は、ゴロゴロの石ばかりの中州。


ここでカラスが井戸端会議？、よく見ると枯れ草の中のトビの尻尾が見え隠れしている。
トビの餌を狙って、たむろしているカラスが集まって来たのだ。

「カワセミを見ましたよ」と教えて下さる方がある。
岸辺に沿って注意深く歩いてみるけれど、私はまだ見ていない。
と、小さなカモが飛んでいくではないか。コガモだ！
荒神橋の下流で降りてほっと一息と言ったところか。
やっと会えた。３羽。




ニレ科が色づき始め、ナンキンハゼの実も色濃くなった。


ウスギモクセイもいつの間にか満開になっていた。いい香りが漂う。



青い空にはくっきりと有明の月がほほえむ。


残暑厳しとはいえ、秋は目の前にある。

コガモ や～い

９月９日　コガモ３羽初認。
その後ご無沙汰しているので、コガモが気になって、
久しぶりに双眼鏡を持って鴨川に出た。

雨上がりは美しい。
風景がくっきりと、とりわけ空の青がきれいに見えるのは
やはり手術後のせいか、サングラスを外してみればさらにまぶしい。



足元の草もよく見える。
マメアサガオもたくさん咲いていたのだ。その一つ、かわいい。

こちらはタマスダレ。


センニンソウが雪のようにユキヤナギに覆いかぶさっているのも美しい。



エノキの実が色付いて来た。


きれいに見えるのは嬉しい！　さあ、ノビタキも見落とさないぞ！！
あ、コガモは？　どこに行ったのでしょう。

・・・・

一日経って今朝９時半頃の鴨川。滔々と流れる濁流。
よく見ると石垣の上にゴミの打ち上げられた跡がある。
ここまで水が溢れていたという訳か。

この写真は、最初の写真の少し南から撮ったものです。

片目の午後

とうとう白内障の手術を受けた。
B病院の手術台で、青空に黒い雲がモクモクとうごめいているような状況を
見とれているうちに、先生の顔がちらりと頭の上に現れて
「無事終わりましたよ」と優しい声。
30分くらい経っただろうか、これで左目の手術は終わった。

ことは７月にさかのぼる。久しぶりに鳥を見に行った。
御苑のアオバズクのひなが孵ったとの情報を得たので。
早々に双眼鏡で覗こうとしたが、枝にいるひなにピントが合わない。
こんなはずではなかったが・・・。双眼鏡なしと少しも変わらない。
視力が衰えたようだ。ショックだった。

というわけで、上記の手術となった訳です。

片目を塞がれて家に帰ったが、動き回らないようにとのお達し。
テレビ、新聞はダメ、パソコンもダメ。
となると、後はラジオしかない。

初秋の日射しと爽風を窓辺に受けて籐椅子に寝転がった。
聞いたのは、NHKのFM。
バッハからフォーシーズンズ、さらに
懐かしい映画音楽をオリジナルサウンドトラックで・・・。

あれやこれやの主婦の雑念は今日は取り去るしかない。
何も出来ないのだから。
そう思って聞く音楽はすーっと心にしみいって、心地よい、



どれだけか時がたって気がついたら夕方。
さて今夜は何にするんだったか、なんて考えなくていいのだ。
またごろりと横になる。風が通り抜けていく。

きょうは「無」になっていよう。
私なりの至福のひととき。