あれこれ散歩道

散歩道は鴨川のほとりです。
鳥、花、犬、人…、出会いはあれこれ、楽しい一日が始まります。

下鴨神社の御手洗祭

2016-07-29 11:44:20 | Weblog
下鴨神社の御手洗(みたらし)祭は末社の一つ、
御手洗社のお祭りです。
(「お手洗い」と読み間違えてはいけません)
土用の丑の時期に、境内の御手洗池に足をひたしながら
ろうそくを供え、無病息災を祈ります。
「足付け神事」ともよばれています。

いつもテレビで報道されているように、
浴衣を着た少女や大勢の老若男女で賑わう夜は、
ろうそくの明かりで、華やかさと幽玄さを誘います。

その賑やかさを避けるように、昨日の朝8時に行ってきました。
人出は数人のみ、露店は開店準備中で静か。
糺の森は先ほどの雨でしっとりと濡れ、
朝のすがすがしさを一層増していました。

しばらく来ない間に、木々は鬱蒼と茂り、小木も大きくなって、
流鏑馬の行われるこの広場はいくぶん狭くなったような気さえします。



足付け神事はこの入り口でろうそく代300円を払い、
裸足になって入水の準備です。
緑の道から坂道を御手洗池に向かいます。
おお、冷たい! わっ、冷た!!


水底に敷かれた丸い石が水紋に揺られてきれいです。

正面に御手洗社があり、みたらしだんごがお供えされています。


ここでろうそくに灯をともし、祈願すれば終わりです。
安産の神様ですが、もうご縁のない私は
透明のビー玉に水が入ったような「病難除」のキーホルダー
を買いました。

ご利益がありますように!

帰りは森の中の散策路を通って帰ります。

整備される前のこの森は、
冬にはツグミなどが枯れ葉を掘り返したり、
春秋には渡りの群れが梢を賑わし、
夏はおアオバズクがひなを孵すなど、
鳥キチには格好の探鳥地でもありました。


大蓮寺のハス

2016-07-23 16:41:19 | Weblog
ハスのきれいな時期ですが、今年はなぜか
琵琶湖 赤野井湾ののハスが壊滅状態にあるようです。
夕べのローカルニュースでも取り上げられていて、
そのひどさに驚きました。
花が一つも見えないのです。原因不明とか・・・。

その後に報じられていたのが、大蓮寺のハス。
大蓮寺は聞いたこともない寺院でしたが、わりと近くなのでさっそく行ってみました。
そこは左京区の一画、西寺町。
片隅の案内板にはこの狭い町だけでお寺が50もあって、
寺の多い京都でも一番多いところだと書かれています。
地図は卍のマークで溢れています。もうびっくり!

その中の一つが大蓮寺でした。

狭い境内は9時なのに、テレビの影響でしょうか、
カメラマンで賑わっています。

ここのハスは池ではなく 60 の鉢に植えられているハスなのです。


思ったよりも花が少なくて、係の方に聞くとまだまだこれからだそうです。












一回りして庭の片隅に咲いているナツズイセンを見つけました。



このお寺は安産祈願の寺でもあります。
それに因んで面白い逸話があります。
 「大蓮寺の走り坊さん」(ガイドブックから引用)
   現在のように交通が発達していなかった頃、お寺に訪れるのが困難な妊婦さん
   のため、安産のお札をお坊さんが京都中走りながら宅配したそうです。
   まさに大正時代の宅配便です。

見ていても楽しいので、ステッカーを1枚買いました。

交通安全のお守りとして、さて、どこに貼りましょうか。





さびしい水辺

2016-07-13 16:53:47 | Weblog
7月の水辺はさびしいばかり。
あまり降らない雨、それでも川の水は多少増えました。
すっかり伸びたヨシの根元をさらさらと濁った水が流れて行きます。
カモの家族がたむろし、セキレイなどが飛び交うほかはトビやカラスの独壇場。
梢では朝からクマゼミのやかましいこと!

中州には、増えたアレチマツヨイグサの黄色がよく目立ちます。


今年はなぜか、ヒルガオやコヒルガオが少ないように思います。
石垣を伝って伸ばした蔓はどこまで伸びるのでしょう。


寄り州の草に混じってどんどん大きくなっているのがメハジキ。
花は小さいので、全体が大きくならないと気づきません。
昔の子供はこの葉を使って遊んだのでしょうか。


垣根のボケに絡み付いて花を咲かせているヘクソカズラ。
かわいい花ですが、名前がお気の毒です。


クサギの花です。


トウネズミモチの花は終わってしまいました。
秋にはネズミの糞のような黒い実になります。



連日35度に近い猛暑日。
外に出るのも控えめになり、ネタ切れでブログの更新もサボっています。
しばらくこの状態で失礼します。






スズメの親子

2016-07-01 11:32:49 | Weblog
梅雨の晴れ間のお散歩は予報しだい。
朝から雨マークの時はこれ幸いと寝坊をし、
雨マークでない時は早起き、6時の出発です。
横からの朝日はまぶしいですが、
朝の光もいっぱい受けて歩くのは気持ちのいいものです。


残念ながら今朝は曇り空で、北山も見えません。
左側はは右岸、日陰の左岸に比べると人は少ないですが、
橋を渡って左岸に出ると歩く人は多くて、
常連さんとのご挨拶もはずみます。
 「今朝は涼しいですね」「きもちいいですね」
 「葵橋のところにオオサンショウウオがいたよ」「え、ほんと?」
 「今年はネジバナが多いですね」
そういえば、ある一画はネジバナだらけです。


 「もうちょっと上(上流)にカモさんのひながいるよ」「また生まれたん?」
 「タイサンボクがとうとう終わったね」「今年もよく咲いてくれましたね」
         ・・・
 「今日はちょっと遅いね」「ハイ、ちょっと寝坊して・・・」

皆さん 散歩の時間は時計のようで、
少し遅れるともうメンバーが違うのです。

いつものコースを一回りすると約5000歩。
しんどい時は途中、ベンチでひと休み。
人慣れしたスズメがチョンチョンと近づいてこちらを見ています。
ポケットから玄米の屑を一握り蒔いてやると、
葉隠れにいたスズメも降りて来て、





賑やかに親子で啄みます。

くちばしのまだ黄色い子供は、おっとりとして親の仕草を見ています。
かわいいですね。