あれこれ散歩道

散歩道は鴨川のほとりです。
鳥、花、犬、人…、出会いはあれこれ、楽しい一日が始まります。

蹴上疏水公園

2018-05-31 15:14:51 | Weblog
なんだかんだと雑用に追われてご沙汰してしまいました。
ちょっと古いネタですが、
蹴上疏水公園を散策したときのものです。

琵琶湖疏水は、琵琶湖から京都への水のトンネル。
首都を東京に移されて、寂しくなった京都を活気づけるために、
琵琶湖から水を京都まで導入するという画期的な事業を成し遂げた
京都の大恩人・田辺朔郎の銅像が建つのがこの公園です。


この難工事を見事に成功させた方の前に立つと、
自ずから頭が下がります。

ここから少し高台に上がると、

当時発電所まで送られた送水管が目前に、
その向こうには平安神宮の鳥居が見えます。
緑がきれいです。


疏水入り口近くの橋の上に立つと、
左奥の方にトンネルの入り口があり、その手前からは、
最近始まったトンネル内の運行船の乗船場があります。
この運行船は6月いっぱいまで予約で満員、
夏期はなくて9月から秋の運行が始まるそうです。
秋にはぜひトンネル内を覗いてみたいと思っています。




これはインクラインで木造船が乗せられた台車です。

こんな案内板もあります。

公園内で見かけたニガナの群落。


インクラインの西、疏水記念館近くに咲くカキツバタです。









5月の木の花

2018-05-17 14:15:18 | Weblog
渡りの鳥もどうやら落ちついたようで、
オオヨシキリの声も聞こえなくなりました。
時折、けたたましく、でもきれいな声でさえずるイソヒヨドリが
ビルの間を行き来しています。

朝から木陰が欲しい季節。
草陰に潜むカモのひなを探す勇気もなく、
もっぱら陰を慕って歩きます。
オオシマザクラの熟した実を食べたり、
ふだん気にも止めない木の花に目をやったり・・・。




ニワウルシの花は、大きな葉に似合わず小さな白い花です。


ソヨゴの花はまるっこくててかわいい花。


センダンはずいぶん大きくなり、
薄紫の花が咲くと、木全体をおおったようになります。


セイヨウイボタは、花穂が垂れ下がり、
今満開、いい香りを放っています。




マンションのヤマボウシは目線の高さ、
朝の日をいっぱいに受けて緑の葉によく映えます。




無鄰菴

2018-05-11 20:30:18 | Weblog
無鄰菴は明治の元老・山縣有朋が造営した別荘で、
現在は国の名勝とされています。
東山山麓の別荘地帯の一画にあります。

受付でもらったリーフレットの一部から
この庭園の形を見ると、

旗をなびかせたような面白い形をしています。
上辺は道に沿っていて、長い塀があります。

この地図の左上の角から右の方に向かって湾曲した道を歩いていく、
つまり、東山の方角に歩いていくと、
道路沿いの塀がだんだん低くなっていきます。
最後には人の背丈と変わらない高さになるのです。
塀を低く造ってあるのか、道が高くなっていくのか・・・
歩いていても坂道には思えません。
この不思議、やっぱり地形のせいでしょうか。

さて、無鄰菴です。

地図の左側の入り口から少し入って庭を見ると、
奥行きが深いので、より広く見えます。
両側に樹木があり、その先に東山を望みます。




奥に佇むのは三段の池、心地よい水音です。


カキツバタが植えられ、




モチツツジが彩りのよい和菓子のように
芝と苔の庭を引き立たせています。

雨のあとの洗われたような緑が見たくて、
朝一に出かけたため、静かに鑑賞できたひとときでした。






新緑の河川敷

2018-05-02 20:24:00 | Weblog
新緑の若葉がとても美しい河川敷。
青空に初々しい緑が風に揺れています。
“風かおる季節” にふさわしく、
頬を撫でる空気もさわやかです。


ニセアカシアの数本が満開になり、いい香りがします。


今が一番美しいエノキ。緑の大樹、風格があります。


大好きなアキニレのトンネル道。
遅まきながら、この木も芽吹きました。


土手のアンズもたくさんの実をつけています。


同じ土手にはバイカウツギ。
梅の花に似た白い花、でも花弁は4枚です。


石垣にはマツヨイグサ。

東側にある大学の構内で、満開のエゴノキを見つけました。
花はみんな下向きなので、下から見上げたら、
よりきれいに見えます。



後ろのれんが造りの建物は、
旧京都織物会社の本館で、京都市の史跡になっています。