あれこれ散歩道

散歩道は鴨川のほとりです。
鳥、花、犬、人…、出会いはあれこれ、楽しい一日が始まります。

蛇塚古墳

2015-11-26 14:55:47 | Weblog
先日、史跡巡りの会で「蛇塚古墳」を見てきました。
こんなところに?と思われるような住宅密集地のど真ん中にそれはありました。
配られた案内書から一部を抜粋させていただきます。
 
  今から1500年余り前(6世紀~7世紀)に築造の、秦氏一族の首長
 クラスの墓と推測され、古墳の形式は、横穴式石室「前方後円墳」で、
 古墳時代後期のものとされている。
  嵯峨野・太秦地区には、大小あわせて200基近い墳墓が確認されてい
 て、この地域が秦氏一族の一大勢力地であったことを物語っている。
  古墳規模は石室に限定すると、奈良県明日香の石舞台古墳の石室にも
 匹敵するスケール。全国では、石舞台、三重県高倉山、岡山県こうもり
 山についで4番目、京都府内では最大。昭和52年に国の史跡に指定され
 た。
  古墳の盛り土が全部取り壊されてしまい、後円部の巨石を用いた横穴
 式石室だけが表面に露出している。古墳の外形は、現在は住宅が建って
 分からなくなっているが、全長75mと推測されている。
  「蛇塚」のいわれは、周囲が竹薮だった江戸時代、竹薮と石室をたく
 さんの蛇が出入りしていたので、この名がついたと言われている。


東側から見たところ。
金網が張り巡らされていて普通は入れない。
周りの町内会で管理されていて、きれいに整理されている。
大きな石の間から木が生え出ていたが、なんの木かよく見ていなかった。


反対側から見たところ。
斜面は植栽されており、春にはサツキで華やかに彩られるでしょう。


正面の石碑。
巨大な石がで~んと居座って、石室を見守っているみたいです。


この日は特別に開けていただいて中に入ることが出来ました。


わ~、広い! 
でも、入るときは背を半分ほどに縮めてヨイショと入ります。
中へ入ってから入り口を見たところです。
あら? 猫ちゃんが岩の上のほうにいますね。

本当に大きな石ばかり。
どうやって積み上げたんだろうと、こういう古墳を見るたびに
昔の人の知恵と体力に驚くばかりです。

やってきた ユリカモメ

2015-11-20 19:48:00 | Weblog
待ちに待ったユリカモメがやってきました。
まだ定着した訳ではありませんから、いたりいなかったり。
この日は透き通るような青空をバックに気持ちよさそう。


すっかり落ちつくまでもう少し日がかかるのかもしれません。

ユリカモメに見とれていると、足元では
二人のおじさんたちが鯉を釣り上げていました。
大きな網の中の鯉とおじさんたちの奮闘・・・。
やっと中州に引っぱり上げて
物差しを置いたござに横たえてみると、なんと85センチ!

得意顔の二人はこれをどうするのでしょう。
見とれていた人が言うには、
「1か月ほど飼って泥を吐かせて料理屋さんに売る」
んだそうです。こんな鯉、食べたくないな。

それからまた雨天が続き、
やっと晴れた今日、比叡山は真っ赤に染まっていました。


午後3時、少し輝き始めた月を見ながら歩いていると、


逆光に白く光る小さな虫が飛び交っています。

え、ワタムシ? 冬でもないのにこんなにたくさん?
調べてみると、
キンモクセイに寄生するヒイラギハマキワタムシとかいうらしい。
そう言えば、鴨川にはキンモクセイが多い。

帰りがけの西空。

タワークレーンの吊り具を真ん中に
沈みかけの夕日を撮ってみました。

立冬

2015-11-10 20:17:40 | Weblog

2日と3晩続いた雨がやっとやみました。
川辺りに出てみるとサクラの紅葉が終わりを迎え、
なんだか薄汚くなってきました。

3日前の川辺りはこんな↓にきれいでしたが・・・。 

ナンキンハゼもまだ紅い葉がいっぱい。

歩道のサクラと分離帯の若いケヤキの紅葉が美しい川端通。



立冬も済んだ今日の夕景。

わずかな隙間から照らされた木々の彩りが映えます。


逆光にひときわ映えるサクラの葉。葉脈がきれいです。
むかし、この紅い葉を小さな玄関いっぱいに敷き詰めて
外出の難しい義父に見せて喜ばれたことがあったっけ・・・。

カモの少ない鴨川の主役、カルガモは
傍を歩いても逃げもせず、じっと睨んでるだけ。
こちらも挨拶だけして通ります。


刈り残された一画に残っていた野菊、ヨメナ。
嬉しくなって摘んで帰りました。















水辺ぶらぶら

2015-11-01 15:16:59 | Weblog

今朝もよいお天気です。
はるか東、比叡山の麓から放射状に散った雲が
青空に突き出るように広がっています。

今朝7時の気温は9℃、窓を開けると思わず身震いするほど。
今日から11月、晩秋ですね。

いつもの道を歩きます。
モズはいないか、ジョウビタキは来ていないか。

あまり目立たないけれど、ナンキンハゼの紅葉が見事です。

赤、黄、緑、紫と入り混り、グレーで縁取られたような葉は
実物では分かりませんが、こうやって写真に取り込んでみると、
とてもきれいに感じます。

あ、モズの鳴き声!!
エノキの梢でさえずってくれました。やっと会えた。


ぼんやりと河原を眺めていると・・・、
ヒヨドリ? いいえ、よく見るとイソヒヨドリの♀でした。
水の上を低くさーと向こう側へ飛び、またこちら側へ。


またまた向こう側へ


あやしいなと思っていたら、♂が来てきれいな声で呼びかけます。


その声に誘われて♀がこちらにやってきました。
でも♂は近くの石垣へ。


両方が意識しあっているのが微笑ましくて
しばらく指をくわえて(フフフ)見ておりました。

ジョウビタキの声も聞けました。
今度はユリカモメさんの出番ですよ~。