あれこれ散歩道

散歩道は鴨川のほとりです。
鳥、花、犬、人…、出会いはあれこれ、楽しい一日が始まります。

葦毛湿原

2011-10-30 14:32:58 | Weblog
野鳥の会に入って間もなくの頃、ツアーで一緒になった愛知県
の方から「シラタマホシクサ」という珍しい草が豊橋の湿原に
ある、と聞いてどんな草かなという思いがずーっと頭の片隅に
ありました。

その名は「葦毛(いもう)湿原」。
30年経ってやっとその思いが叶い、行ってきました。






豊橋市観光協会のHPによると

 「弓張山系から湧き出す湧水が流れる場所に生じた、世界
 的に見ても特殊な成り立ちの湿原です。このタイプは東海
 地域に独特のもので、葦毛湿原はその中でも最大の規模を
 誇り、学術的に希少な場所になっています。水が常に流れ
 ているため珍しい植物が多く、北方系の植物と南方系の植
 物が混在しているのも特徴です。周囲を豊富な自然に囲ま
 れ、湿生植物と乾いた土地に自生する植物とを一緒に観察
 できます。ミカワバイケイソウやシラタマホシクサに代表
 される、地域固有の種も見られます。県指定天然記念物」

と紹介されています。

お目当てのシラタマホシクサは花期がやや過ぎて枯れ草のように
なっていましたが、それでも綿帽子のような枯れ草群落は十分見られ、
その中にミミカキグサ、トウカイモウセンゴケ、ホソバリンドウなど
を見つけては歓声を上げたりしました。

木道から写真をばっちり撮ろうと張り切っていたのですが、
案内のおじさんに急かされてままならず、成果はピンボケばかり
でがっかり!!

 
シラタマホシクサ


シラタマホシクサの花は直径1-2センチくらいの大きさ。

 
イワショウブ


ハッチョウトンボ
鮮やかな赤い体をしっかり見せてくれました。

30分もあれば一周できる小さな湿原ですが、植物の種類が多くて
それを探して回ると、何倍も時間のかかる、楽しい湿原です。
季節を改めてまた行きたい。
とは思うものの、ちょっと遠すぎますね。






やってきたカモ

2011-10-12 19:47:30 | Weblog
所用で通りかかった夷川ダム。
2,3日前にはいなかったのに、カモたちが来ていました。

ヒドリガモが40数羽、オナガガモ3羽、
それにキンクロハジロ、ホシハジロが10羽ほど。


ヒドリガモが追っかけっこしたり、羽ばたいたり、
そのたびに水紋が右に左に動きます。
渡り終えて安堵したのか、とても嬉しくてはしゃいでいるようにも見えました。

鴨川では毎日のようにカワセミが見られるようになりました。


そう、このところノビタキも出ています。
今朝は久々にヌートリアまでお目見えです。

シュロの根元にショウキズイセンを見つけたり、
 
サクラの狂い咲きを見つけたり、


木々の紅葉も始まり、だんだんと川辺が活気づいてきます。
わくわくの「あれこれ散歩道」です。

シマモクセイ

2011-10-08 19:45:06 | Weblog
黒谷の金戒光明寺さんのシマモクセイを見てきました。

開花を確認して行ったのですが、少し遅かった!
かすかに香りはしたものの、ほとんど花は落ちていました。
でもこの樹形が素晴らしい。



高さ6m、幹周り1.2m、巨大なお椀を伏せたようなこの形は、
皆さん何を連想されますか?
甘党のわたしは、上用饅頭を連想しましたけれど。


 

花や葉はギンモクセイと殆ど変わらなくて、看板がなかったら
とても見分けがつきません。

キンモクセイ、ギンモクセイ、ウスギモクセイ、シマモクセイ、
後しばらくしたら咲き出すヒイラギモクセイ。
この秋はモクセイ尽くめです。




近くには見事な形の黒松「鎧掛けの松」がありました。
熊谷次郎真実(1141-1208)が源平の争いの後に、ここ黒谷の
法然上人を訪ねた時、鎧を池の水で洗い、この松にかけて出家
したという伝説にちなんで「鎧掛けの松」と呼ばれています。