マンテマ

中州からオオヨシキリの声が聞こえます。

おや、まだいるのかなと思いつつ、対岸に回ったら、
突然、頭上の柳の茂みから
　「ギョギョシ、ギョギョシ・・・」
姿は見えなくて声ばかり大きい。
しばらく探してやっと枝の先に現れた。
大きな毛虫らしきものをくわえて、四苦八苦。

しばらく歩いて、今度は向こう側の草の中から
　「ピーチョ、ピーチョ、チリチリチリ・・・」
と、複雑なコヨシキリの声。
こちらも姿は見えず、声ばかり。

クサヨシの穂が出そろい、カラシナは実をつけて、
鳥たちにとっては楽園なのでしょう。

今年やっとマンテマの花が咲いているのを見つけました。
見過ごしてしまいそうな、小さくてかわいい花。

おはようさん！

自転車を降りたとたん、カモが近づいてきました。
何となく声をかけたくなります。
　「おはよう！」
　「クァッ、クァッ、何くれるの？」
ちらちらと顔を見上げて、
　「この人、何にもくれないね、フン」

あきらめて去る人馴れペアの近くでは
５羽のひなを連れた母さんガモが
草をかき分けてとっとと進んで行きます。

今年はカモの親子はまだ３組しか見てないな。

５月寸景

カラシナの実が少しずつ膨らんで、
鴨川の風景は草色一色。
その中にカワラヒワやスズメが見え隠れ。

こちら側ではギョギョシ、ギョギョシ・・・、
向こう側ではヒッ、ヒッ、ヒッ、ジャッ、ジャ・・・、
と、オオヨシキリとセッカの競演。
でも、なかなか姿は見せてくれない。
大きな声で鳴く時の、オオヨシキリの赤い口の中を
きょうこそは見たいと思うのに・・・。

渡りを忘れた？キンクロハジロは潜ってばかり。
まだ２羽いるね。あれ、また１羽浮かんだよ。
よほど、鴨川がお気に入りと見えますね。

二条のイカルチドリは、まだ親子共同体。
もう、とっくに独り立ちしてもいい頃なのに。
子離れ、それとも親離れは、どうなってんの？

キアシシギもやってきました。６羽です。

土手にはホザキマンテマが咲き乱れ、
水辺ではオオカワジシャ（写真）が、まだ咲いています。

花の絨毯

鴨川にはニレ科の大木が沢山あります。

ムクノキの花が今年は異常なほどいっぱいに
花をつけました。
その雄花がいっせいに落花、絨毯を敷き詰めたよう。

歩いてみたらフワフワと
本当の絨毯の上にいる気持ちになります。

見向きもされない地味な花ですが、
見方によっては、素敵です。

ニセアカシア

初夏を思わせる陽気のもと
そよ風に乗って馥郁たる香りが漂っています。
河川敷に旺盛に伸びているニセアカシアが
咲き始めました。

伸び始めたアキニレの若葉の枝には
コムクドリが
飛び交っています。

カラシナの花期を終えた水辺には、
あちこちから珍鳥のニュースも聞こえてきます。

じっとしておれなくなりました。