日曜日の午後、河原のベンチに腰掛けて
対岸のサクラのきれいな紅葉を眺めていると、
頭上高くにユリカモメの鳥柱が一つ。
100羽くらいで丸くなったり、カギになったりして
少しずつ東のほうへ。
虫柱のように小さくなって、もう見えない。
いや、まだ見える。
執拗にそれを追っているうちに大文字山の頂にとうとう消えた。
今年のユリカモメの初認日は7日。
もう来ているよとの声はあったのだけれど、見たのは7日、きょうだ。
これでやっと冬鳥たちが出そろった。
ジョウビタキの声、モズの高鳴き、梢ではクィ、クィとツグミの声。
野良の背中にも秋がいっぱい。イノコズチの中から出てきた白猫。
まるで、ごましおネコだ。