昔、駆け出しの頃「老人ホーム」でよく授業をしたのですが、そこで起こる「ある現象」のお話をしましょう。
私が到着した時、仲間と元気のお話されてた人達が、「整体の先生」と身分が解ると急に病人に変わってしまいます。
「あそこが痛い」
「ここが悪くてねぇ~!」
今まで大笑いされてた人が、急に元気が無くなり病人になってしまう...。
あの変わり身の早さは、どこかの劇団に入ったら良いのでは?と思ってしまいます。
老人ホームでは、
食事は世話をしてもらうのが当たり前。
掃除をしてもらうのが当たり前。
イベントなどで、椅子の出し入れなど準備をしてもらえるのが当たり前。
になってしまいます。
私が行くと、急に病人になるのは「ちょっと触ってもらいたい!」という気持ちからそのように病人のふりをされます。
このような方々ばかりではありませんが、年齢を重ねると同時に、人間の尊厳を捨ててしまってはいけません。
本当に看護や世話が必要な人なら、それは当然です!。
ですが、多くの高齢者は「出来るのにやらない」だけの人も大勢います。
これからは、健康人と同じに扱う
でなければ、ワガママな高齢者(自覚が無いのが困ったものなのです)を増やさない事が本当に必要になってきます。