脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

季節を告げる使者 2

2013-11-04 22:22:13 | 私の思い 3
今日はてんとう虫がたくさん飛来していた。
毎年、カメムシに少し遅れて、てんとう虫が冬眠のために飛来する。
てんとう虫もカメムシと同じ仲間なのだろうか、
つぶしたりすると、かなり匂う。
なので、扱いには細心の注意を払う。
いつの年だったか、てんとう虫が
トイレットペーパーを置いてある吊り棚の
壁一面にびっしり並んでいて
辟易したことがある。
今年は、カメムシもてんとう虫も
例年よりはるかに多い。
今年は、雪が多いのだろうか。
そう思うだけで、心細くなる。
我が家の長い坂の雪かきをして
仕事に出かけることができるのだろうか・・・?


気づけば、もう11月。
夫がいなくなって2年と3か月。
三度目のお正月を迎えることになる。
一人ぼっちのお正月など
何の意味があるのだろう。
心躍ることもない。
毎日、
何を作っても
夫がもうこの料理を
「おいしい」と言って食べてくれることはないのだと思うと
それだけでせつなくなる。
何も作りたくないし、作れない。
以前はお料理は得意なほうで
大好きだったが
今はほとんどレパートリーが思い出せない。
毎日
以前は作ったこともない
料理とも呼べないほど簡単なもので済ませている。

いつまで
こんな生活を続けなければならないのだろう。
もし本当に
また夫に再会できるのならば
一日も早く会いたい。
もし本当に夫にもう二度と会えないのならば
生きている意味など何もない。
真実はどちらなのだろうか?