万歩途中の坂道で水仙が咲いているのを見つけた。
寒中の今頃に咲き始めて雪の中でも春を告げる「雪中花」だが、今日はさほどの冷えがないせいか花も元気そうだ。野生で群生するということはきびしい環境につよい植物なのだろう。虫や動物を避ける意味もあってか有毒な成分を持っていて、葉をニラと間違いやすいから気をつけるようにとウイキペディアに書かれている。
昼のテレビには「越前水仙まつりただいま開催中」とPRする . . . 本文を読む
名古屋・納屋橋東地区の再開発計画の一環で、堀川東岸の市有地をコマーシャルゾーンとして一般からデザイン公募するというNEWSがテレビで放映されていた。
橋の北側にはレストランビルがすでに営業中だから、市側としても似たようなテナント誘致でなんとか格好をとりたいというのが本音なのか。広小路の化粧直しを「広小路ルネサンス」と称するらしいが、はたしてなにが「再生」するのだろう。
川面から上る臭いは相変わらず . . . 本文を読む
成人の日の熱田神宮、晴れ着の新成人がぞくぞくと参拝に来る。
「人間五拾年」と謡った信長の昔、かぞえ十五歳の少年は元服を向かえ、神社で武運長久を祈った。時を経てわが昭和戦後、伸びた60年の人生、その3分の1を過ごしたはたちの成人は至極当然の通過儀礼だった。
平成の御世、長寿日本人の平均寿命は世界一の82歳に急伸した。人生3分の1ルールを当てはめれば、27歳が成人適齢となるはずなのだが。
若者のモラト . . . 本文を読む
立ち寄ったSCは連休中の家族連れでにぎわっている。ここは名古屋の東端、有松駅前のイオンモール。
市の駅前開発計画がバブルはじけで途中頓挫、長い間、空き地のままだったところだ。2年前の05年3月にイオンがキーテナントとして出店しなんとか形がついたに見えるが、どうもそう簡単ではない感じがする。
ビルの家賃収入源である2・3階のテナントスペースのそこここに空きスペースが目立ってきているのだ。新春バーゲン . . . 本文を読む
熱田から都心にはいる国道19号線、人間の腰ほどで切断された街路樹の根幹を見つけた。
直径が1メートル以上あろうという太い幹を電気鋸でズバッと断った姿は、都会のオブジェのように見えて些か異様だ。案内がくくられているので近寄って読むと、「このシンジュの木は安全のために伐採しました。根の撤去は順次おこなう予定です。 名古屋国道維持第一出張所」とある。国道の並木は、国土交通省の管理らしい。
緑の少ない都心 . . . 本文を読む
名鉄3300系の新型車両にはドアの上部にLED案内板がついている。停車駅がちかづくと、日本語と英語でその駅名が表示される。当然ながらスマートだ。加えて車掌の車内アナウンスでも「〇〇駅に到着します。次の停車駅は〇〇です。」とここで客の降車駅を確認させるようになっているのだが、これは日本語のみ。英語のLED表示にはマシンの哀しさで、そこらの親切心がひとつ欠けている。
停車中のLED表示は今停車している . . . 本文を読む
CDショップは年始のセール。売れないと云いながらも依然沢山のCDが並ぶ。モニターをしてみるが食指はあまり動かない。
スタープレイヤーが多くないということもあるのだろうが、どうやらCDの画一的な音のせいもありそうだ。サンプリングソースのどれを聴いていも同じように聴こえるのは、あながちこちらの年齢ハンデではない。CDの新録音で聴き続けられるものがとても少ない。演奏や録音はすばらしいのだが、なぜかひと聴 . . . 本文を読む
駅構内のMドナルド、時間帯のせいだろうか女性客が多い。それぞれのスタイルでさかんに口を動かしている。喋るか食べるかだ。こちらのコーヒーは直ぐに飲み終えたが時間はまだ少しある。空席になったカウンター席の柱巻きに小さな表示がでているので読んでみた。どうやら室内でのべからず四か条のようだ。
曰く、1)客席でのお化粧、2)長時間の座席占有、3)居眠り、4)食品の持込みとある。わざわざこうした表示が出ている . . . 本文を読む
帰りの電車に途中駅から乗って、こちらの前面にドタンと座った女子高生ふたり。
喧騒会話に突入かと思ったとたん、片方が制服のスカートを体を斜めにしながら脱いだ。下には防寒用だろうかジャージートラウザーを穿いているから下着姿になったというのではないが、びっくりしたのは対面しているこちら側で、本人たちは他人の驚愕視線を気にする様子も無い。脱ぎ捨てたミニスカートは足許のスポーツバッグへ、一連のアクションは手 . . . 本文を読む
梶山季之の「黒の試走車」(カッパブックス)を読む。
梶山が亡くなってもう30年以上になるのだから、彼の著作が新装版で出ることなど絶えてなく、この本も古本屋の廉価箱の中で見つけたもの。奥付には昭和37年の2月が初版、これは同7月の24版とあるから、当時、飛ぶように売れたベストセラー「産業スパイ」小説だったのだ。
半世紀近く前の小説だが内容に古さはまったく感じなかった。ストーリーの中心にあるスポーツカ . . . 本文を読む
公共施設のトイレ表示に「多目的トイレ」とあって思わず笑ってしまった。
トイレの目的なぞ「排泄処理」のほかに何があるというのだろう。車椅子が自由に動けて、手すりを多用し、子供のおむつ替え台がある、普通の男女トイレとは別区画のスペースを云うのだが、お役所のことだから「多目的ホール」と同じような無目的感覚で命名した結果だろう。
鉄道のトイレはどうだろうと名鉄のを覗いてみたら、こちらは「多機能トイレ」とあ . . . 本文を読む
暮に買ったDSのソフト、「NOVAうさぎのゲームで留学」に結構はまって、現在はレベル4まで進んだ。1週間で4ステップなら悪くはなかろう。あとどれだけレベルアップがあるのかは知らないが、待ち合わせの時間消化にはもってこいだ。
昨年のお騒がせ企業だったNOVAのこと、このソフトはPCショップが投売り価格で出しているのに客がつかない状態だった。うさぎに罪はなかろうとばかりに千円だしてゲットしたもの。
レ . . . 本文を読む
「音楽が聞える-詩人たちの楽興のとき」・高橋英夫著・筑摩書房を読む。
萩原朔太郎から中原中也まで10人の詩人について、その詩作と音楽の係わり合いを、自身詩人の著者が雑誌「ちくま」に連載したものの単行本化である。「詩人と音楽は相性がいい」とは著者の言だが、詩人それぞれの「音」とのつながりをエピソードを交えて明らかにしてくれる。
ところで、高橋の書きたいこととはぜんぜん関係ないところでオヤッと思った。 . . . 本文を読む
正月三日晴れ。風も無く陽光が暖かい。
住宅の塀際にはピラカンサスの紅い小玉が鈴なりになっている。隣家は寒椿の垣根だ。さらにゆくと、庭に咲いているのはピンクの小菊や赤いバラ。色のとぼしい冬枯れの背景にはそれぞれの赤色が際立っている。
それにしても、赤紅色ばかりなのはどうしてなのだろう。春の花が黄色いのは虫を集める為のようだ。暖色というように、波長の長い赤色系は「温度を感じる色」だ。寒いこの時期、赤い . . . 本文を読む
年賀状を出しに郵便局へ。正月休みの街は静かだ。
シャッターの降りた商店にはところどころに「年賀休業案内」が貼り付けてある。この案内の出し方をみるだけで店の姿勢がわかって面白い。
フトン屋の案内は色刷りだが組合のお仕着印刷。最後に屋号だけが書き加えられた省力型。隣の美容室はこぎれいな外装に似合って?ちっぽけなメモに「4日までお休み」とだけ走り書き、年始の挨拶もない。若いオーナーなのだろうか虚礼廃止型 . . . 本文を読む