新年明けましておめでとうございます。本年も昨年に引き続き当ブログにお付き合いくださいますよう、宜しくお願いいたします。というご挨拶を、まだまだ残暑厳しい8月下旬に書いております。
8月下旬の土曜日、猛暑日の中訪問しました。寝坊と電車の遅れによりお店に到着したのは12時50分を過ぎた頃。この時、本来14時30分までの営業時間が14時までに短縮されており、週末でさらなる混雑が予想されたこともあって、早い時間での閉店もあり得ると判断していたのでハラハラしながらお店を目指していました。ところが、到着時外待ちは6人のみと拍子抜け。20分後には席に案内されさらに20分程して注文の品が配膳されました。尚、14時04分に暖簾が仕舞われ、14時06分に退店する際には未だ10人が入店を待っていました。
席に着くとお茶と漬物が。
漬物は胡瓜とキャベツの浅漬け。
塩の効き具合は控えめです。
続いて天つゆと擦りおろした生姜の乗った大根おろしと塩と取り皿が。
生姜も大根も水分が少なめで辛さ控えめ。
鰹が主張する出汁と甘さが強めの天つゆ。それでも天麩羅の特徴を掻き消すようなことはありませんでした。
天麩羅御飯。小海老のかき揚げを御飯に乗せて天丼とすることも出来るのですが、今回は別で。
天麩羅の盛り合わせ。
野菜三種(獅子唐と蓮と茗荷)に魚二種(江戸前キスと春子)と海老二本と穴子の天麩羅盛合せ。
御飯。蓋はこの後取り皿としても。
粒が立って程良い粘り気。噛み締めると僅かに甘味も。
獅子唐は身に厚みがあり辛さはなし。
茗荷。加熱したものを食すのは生まれて初めて。ほろ苦く日本酒に合いそう。
蓮。シャキッというよりもほっこりとした食感。穴に衣が詰まっているのはあえて?
卓上の七味を振ってみました。天麩羅の完成度が高いので調味料は最低限で良いですね。
海老。
油っこさとは無縁で後味にキレすら覚える衣はカリッとしてごま油の香りを伴うもの。やや厚めなので天つゆをたっぷりと手繰り寄せます。
みっちり詰まった肉質で、強すぎると嫌味に感じてしまう、海老特有の風味とプリプリさとが抑制されていたのが嬉しいかったです。
春子(かすこ)。鯛の稚魚のことで、強いて言えば春から夏にかけてが旬とのことですが、特にその時期はないとされているそう。
かなり厚みがあります。
その身はしっとりとしつつもフワフワとした感触で、口に入れると舌の上で雪のように消え去るきめ細やかさがありました。
江戸前のキス。お店の公式インスタでは「キスは扱わない。」とあるのですが、お店の方にそう説明されました。もちろん、自分で魚の種類を判断することが出来ませんので、自らの耳を信じるしかありません。
春子に比べると、サックリとして大まかな印象の歯触りでした。
小海老のかき揚げ。最初に配膳された中に見当たらず、軟弱者故散々迷って催促した直後、天麩羅盛合わせから20分以上遅れて運ばれてきました。結果的に揚げたてを食すことが出来ましたが、食べ終わっちゃう方も居るのでは?
立体的な形状。
具材は小海老と微塵切りにされた蓮。
蓮のそれが手助けしたのか嫌味の無いプリップリとした食感の小海老。天丼にしない方がその魅力を受け止められるような気が。そして、今まで食べた海老の中で一番美味しいと思いました。
このタイミングで「天つゆのお替わりは如何ですか?」と。もちろん「お願いします。」と。
穴子。
衣で綺麗にお化粧されています。
ふんわりとして、何度も噛まずとも舌の上から姿を消してしまうとろけるような舌触り。また、春子やキスと比べて最も甘みを感じました。
穴子の骨。カリッカリで、お酒類を注文するとあてとして提供されます。
30分弱を要して完食。3,000円という値段は決して安くはありませんが、四季を感じるという目的も含めて数カ月に一度は訪れたいと思います。
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