奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

間取りとプランと暮らしのカタチ、設計デザインの計画性と可能性の範囲、外構(庭)の計画と間取りの計画はつながりを持ってイメージする様に、日常の過ごし方に外観と窓と繋がる風景。

2022年11月17日 | 家 住まい 間取り プラン

人生の潤いを生み出す暮らしの空間を

設計デザインのチカラで・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

※過去設計デザインコーディネート事例・おおらかに暮らしを包み込む数寄屋の家

 

よく考えられた場所は

人の思考や人生に

程よく寄り添います。

 

外部空間は

内部空間と一緒に考える・・・・・。

 

 

一般的に住宅の間取りばかりに着目し、

外構は後回しにされがちですが、

外構(庭)は屋外の部屋として

あるべきだと

僕は考えています。

勿論、それぞれの家づくりには

それぞれの事情がありますから

今は連動して考えないという場合でも、

「外部との繋がり」と

連動する内容や可能性の範囲を

予め「建築の間取り」へ

落とし込んでおく事は

暮らしや過ごし方に対しての

配慮だとおもいますよ。

 

家に入るとき、家から出る時

リビングで過ごす時

どんな風景が広がっていますか?

 

どんなルートで

ガレージや門扉から

家の玄関へ向かいますか?

勝手口の利用を

想像することは出来ますか?

 

家は志向と思考の集合体です。

良くも悪くもその「結果」が

反映されますから

着地点を間違えないように。

 

なので、

住宅の間取りと同時に

外構も併せて

詰めなくてもある程度まで

予測して計画することが重要。

 

住空間や建築構成は、

外部と内部の空間的連続性があって、

はじめて成立 するものです。

建物や周辺環境との調和外構は、

一般的に建物と周辺環境との

接点となる

住宅は特に計画上、

重要なファクターとして

それは存在します。

 

せっかく素敵な住宅が建設されても、

この外構が良くなければ

住環境全体が台無しになるだけでなく、

周辺環境との調和が無ければ、

やはり暮らしの充実度が

下がってくると思いますよ。

広いリビングの窓から何が見えますか?

和室の窓の先に

どんな風景が広がっていますか?

住宅および

周辺の街並みとの

関係性を配慮しながら、

広い視点で住環境を

計画していくべきだと

僕はそう思いますよ。

材料、樹種の選定に関しても

素敵な樹木であっても、

その土地の気候風土に

あったものでなければ、

すぐ枯れてしまいます。

素敵な岩を見つけても、

自分の敷地に搬入できるか、

また庭の規模に合うかどうか

検討しなければ

庭に配置することができません。

 

すなわち、外構計画では

日照、通風、樹種、材料、

植栽を施す時期等の

自然との関係を

配慮しながら

総合的に考えていくことが重要です。

 

庭は生きていますので、

植物は絶えず成長し、

四季の変化という

楽しみを私達に提供してくれます。

 

そのため、

庭の維持管理こそが

最も重要な「庭づくり」

であるといっても

過言ではありません。

 

植物の管理はもちろんですが、

忘れがちなのが水の処理。

 

散水、雨水の処理を

しっかり計画しておかないと、

植樹だけの話ではありませんが

不要な水溜りができたり、

散水が容易にできない等の

問題が発生します。

 

やはり、

自然の摂理を配慮して、

維持管理に適切な「手間」で済むように

配慮は大切。

和風建築で例えると

洗いの水処理を活かした

水琴窟という日本独特の文化は、

この水処理の最高傑作です。

 

多様な性格をもった

外部空間は

生活空間を結ぶ庭の

種類は多様で、

屋外、半屋外と空間も

多様名表情を見せます・・・。

 

外部と内部が明確に分離された

西洋と庭と異なり、

日本の場合は

屋外と屋内との境界を

ある意味曖昧にした

「中間領域」といった

空間を介して屋内外が一体化する。

 

さらには「借景」という

優れた概念があり、

遠方の景色までをも

連続させてしまう宇宙観は

世界に誇るべき概念です。

 

主庭主として、

鑑賞を目的とした庭であったり、

居間や食事室の延長であったり、

心の充足感を高める外部空間。

 

敷地に余裕がある場合は、

前者と後者を

別々に計画する場合がありますが、

一般的には、

日本の土地事情もあって

後者が圧倒 的に多いかと思います。

最近では、

ガーデニングも一般化していたり

コロナ禍以降、

家時間が増えた事もあり、

そういった場所に

ウッドデッキやテラスを設けて、

団らんの場やリビングの延長として

庭を活用することも 多く、

外部への居間延長

といった性格が顕著です。

 

前庭門から玄関までのアプローチであり、

街並みに対する

住環境の表情を決定付ける空間も

庭の役目のひとつです。

この空間に限っては、

人の移動する「動線」と呼ばれる範囲が

長いほうが

空間に奥行きが生まれ、

住空間全体が豊かになります。

 

また、ガレージを

この場所に設けるケースが

一般的には多くなるでしょうから、

日照、通風はもちろん、

全体的な雰囲気を配慮して

計画を行うことが重要です。

中庭・坪庭の存在も

周辺の建物の密度が高く

プライバシーの確保が困難な場合等に

活用させる空間です。

都市住宅の中や住宅密集地、

周辺景観からの配慮などから考える

ある種の「オアシス」であり、

心の充足感を

提供する空間であることは

もちろんですが、

採光、通風上においても、

非常に役に立つ空間です。

 

 

最近の計画でも

僕は実体化させていますが、

浴室(バスルーム)の傍に設けて

屋外空間として

楽しむケースも

バスコート(バスルーム専用庭)の存在意義は

大きいですよ。

裏庭(サービスヤード)は

台所(キッチン)やパントリ―、

ユーティリティーと

通用門との連絡部に設ける事の多い

外部家事空間の

ひとつの考え方です。

 

屋根をかけるケースが多く、

半屋外的な場所として

利用されます。

 

物干、ゴミ置場、自転車置場、

食材置場等

利用形態は様々ですが、

敷地に余裕があれば、

是非とも欲しい空間・・・・・。

 

通り庭という場もそうですが、

京の町家等に見られる

特徴的な屋内庭で、

土間のような場であり、

中庭から裏庭を結ぶ通路であり、

サービスヤードであったり、

外部台所(キッチン)であったり

という多様な生活空間であると同時に、

空間そのものが「空調装置」

のような存在としても機能する場所。

 

風通しや逆に

陽だまりといった

環境整備の場ともなりえる

庭の構成空間がポイントになるのが

通り庭の特徴です。

 

外部空間は

そのものが景色となるように

つくられます。

家と一体化することで

家そのものの価値や見え方が

良くも悪くも変化します。

アプローチ門から玄関に至るまでの

屋外または半屋外の空間であり、

地域と個人との

接点となる重要な空間でもあります。

この空間の演出の良し悪しで、

家全体の雰囲気を

決定付けるといっても

過言ではありません。

和の庭の場合は

自然を手本に構成された

日本的住環境において、

アプローチ空間の動線的が長く、

折れ曲がっている方が、

移動時の視線の変化が楽しめ、

空間的な奥行きを

演出できるので

好ましいとされます。

 

築山、植栽風景を創り出すことも

風景や美観のコツ。

 

基本となる技法で、

庭造りのイメージを決定付ける

骨格をなす部分です。

 

周囲環境や遠方の景色はもちろん、

太陽光や樹木や石の表情とも

対話しながら

計画を進めていくことが重要です。

 

添景物築山や植栽を施された庭に

人口構築物を程よく配置し、

修景を施す手法として用いられます。

 

移動空間における視線を奥へと誘導したり、

空間にアクセントや

潤いをを与える重要な要素。

 

和風庭園では、

石灯篭、腰掛、水鉢が多く、

洋風庭園では照明灯や

フォリ-(東屋)等が用いられます。

 

自然と融合しつつも

大胆な構成も

暮らしを豊かにする手法であり

バランスを整える工夫のひとつ。

 

感性が揺さぶられるような

暮らしの空間に

居心地をゆだねてみませんか?

 

住宅設計デザインの付加価値で

味わう事の出来る暮らしの心地。

 

暮らしのカタチを丁寧に

愉しみと価値を生み出す

空間デザインが持つ魅力ある住まい造り。

 

 

◼️設計デザインの問い合わせ
ご相談・ご質問・ご依頼等は
やまぐち建築設計室
オフィシャルホームページ

お問い合わせフォームから
お申し込みください。
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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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