人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

BSE問題

2006-01-21 17:02:15 | Weblog
 アメリカ産牛肉が輸入解禁になって一ヶ月、半信半疑のまま輸入した一
部の肉の中に危険部位と言われている背骨が付いたまま輸入された。あっ
てはならない事が起きてしまった。政府は早速、全面的な輸入差し止め措
置を行った。小泉首相が胸を張って言うような話ではなく、当然の措置だ
ろう。
 何かしらアメリカ側に押し切られたような形での輸入解禁であっただけ
に、やはりという思いは強い。当然、アメリカのブッシュ政権の責任は重
い。と同時にいかなる政治的配慮があったにせよ小泉政権の責任はそれ以
上に重い。そもそもアメリカ国内にいる牛の検査はきちんと行われている
のだろうか。聞けば鶏に食べさせている飼料の中には肉骨粉を混ぜた飼料
が使われているという話だし、その飼料が牛の飼料にも混入する可能性が
大いにあるという実体を考えれば容易に輸入解禁には出来なかったはずだ。
 そもそも狂牛病なるものの実体はまだまだ分からないことが多く、これ
なら安全と確信できるような状態ではない。狂牛病の病原体だとされてい
るプリオンなるものの実体をつかむのはなかなか難しいものらしい。解明
さえ十分でないようなものを何の根拠があって大丈夫だと言い切れるのだ
ろうか。ブッシュ政権はイラク侵攻の際の経緯でも明らかなように、ない
ものをあると言うような政権だ。如何に友好国ではあっても国民の健康を
預かるものとして容易に許すべきではないと思うのだが。

 ライブドア問題の今後はどうなるのだろうか。投資家ならずとも気にな
るところだ。聞けば多少法に触れるような事であっても何とかしろといっ
た雰囲気が社内に充満していたと元の役員が語っている。それが本当だと
すればとんでもないことだ。法に触れるような事をしたからこそ巨大企業
といわれた会社でも社会から手痛い制裁を受けたことを忘れていたのだろ
うか。それとも他人事のように社会を甘く見ていたのだろうか。
 今、日本中でこんないいかげんな甘い考えが蔓延しているような気がし
てならない。私達は子供の頃「嘘をついたら鬼が舌を抜きに来る」といっ
て、おじいさんやおばあさん達からいつも聞かされて大きくなってきた。
心の片隅にはいつもその思いがあって、小さな嘘を付いても後ろめたい思
いをしたものである。「三つ子の魂百までも」と昔の人は言っていた。や
はり小さな時から聞かされた事は頭のどこかに残っていて自分自身の行動
を抑制しているように思える。
 果たして今の子供達はどうだろう。仏さんの教えも神様の教えも、まし
てやおじいさんやおばあさんの教えも聞くことなく大きくなっている。合
理的な教育の名の下に迷信のような話を子供達に聞かせることは誠に少な
い。本当にそれで良いのだろうか。大人も子供もモラルと言うことがまる
で失われてしまった。駅のホームにあぐらをかいて座っている女子高生、
彼女たちに女子高生という事だけでなく、一人の人間としてのモラルがあ
るのだろうか。このまま行けば末恐ろしい国になってしまうと思いつつ今
日のニュースを聞いていた。
コメント
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