人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

金の亡者

2007-06-15 05:12:35 | Weblog
 実に情けない話である。この制度が出来て以来、老人福祉を金儲け
の道具と考えている人が多すぎるようだ。

 今回も訪問介護最大手のグッドウィル社の系列会社であるコムスン
が虚偽の申請や処分逃れをして監督官庁から厳しく責任を問われている。
結局、訪問介護から手を引く方向で検討をしているようだが、どうして
こんな事になったのだろうか。

 ずいぶん前から、この業界では訪問介護等の資格要件を満たして
いないのに業務を続けていたり、行ってもいないサービスを行ったと
して不正請求をする事件が後を絶たない。

 そもそも福祉はサービス業だとは言っても、医療行為に準ずる人の
健康や命を預かる仕事である。それを金儲けの道具にしようなどとは
もっての他である。もっと厳しい使命感をもってやって貰いたい。
また、監督官庁も厳しい目で監督指導をお願いしたい。

 また、駅前留学などと面白いコマーシャルでお馴染みのNOVAが
監督官庁から一部業務停止命令を受けている。会社経営の方も芳しく
ないと言うから、今回の行政指導が命取りになりはしないだろうか。

 この会社の社長にせよ、コムスンの親会社であるグッドウィル社の
社長にせよ金に取り憑かれた亡者のような気がしてならない。確かに
会社を経営するからには社会的責任と会社に勤務する人達の生活と
いう責任を負っている。

 だからと言って金儲けのためには何をしても良いというものではない。
もっと品格のある経営が必要なのではないだろうか。
ちょうど今、村上ファンドの責任者であった村上氏の裁判が行われて
いる。この人も又、金に取り憑かれた亡者の一人であった。裁判所は
この人の行為をどのように裁くのであろうか。

 人は社会的な地位を得たら、それなりに品格のある人にならなければ
ならない。先の三人だけでなく、色んな不祥事により人の前で頭を
下げている各社の社長さんや会長さんを見ても品性があり徳のある
ような人にはとても見えない。今日の政治家もまたしかりである。
 もっと自分自身に厳しく、社会のトップで働くという自覚を持って
自分の品性と人としての徳を磨いて貰いたい。自分の姿をテレビで見て
恥ずかしいとは思わないのだろうか。

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