我が家の柿の木は今年、五本ともとても寂しい状況にある。例年
ならば残り柿を餌する小鳥たちがとんできて可愛い姿を見せてくれる
はずなのだ。
ところが、どの柿の木にも実が一つも残っていないのだ。お爺さん
が植えた西条柿が二本、家の前には富有柿と愛宕柿、山の畑に植えた
富有柿が一本、いずれの木にも一個の実も残っていない。
二、三個残っていた富有柿も一個は収穫し、もう一個は雀の餌に
なっていたが、これも先日食べ尽くしてしまった。愛宕柿は毎年の
ようにたわわな実りを見せてくれるのだが、今年は一個の収穫もなく、
先日来の風で葉を散らせてしまった。原因の多くは夏の厳しい暑さと
乾燥、そして例年になく害虫の被害が多かった事である。
柿の木の害虫は大きく分けて三種類、その一つがカイガラムシ、
これは幹に付いて木の汁を吸って生きている。たくさん付くと木を
弱らせて枯らしてしまう。
柿の葉を食べるイラガの幼虫、これが多数繁殖すると、瞬く間に
葉を食い荒らしてしまう。しかもイラガの毛に接触すると激しい
痛みを伴う。幼い子供やお年寄りには要注意である。飛散した毛から
も発疹を生ずることがあると言うから、大発生したときには、早めの
農薬の散布が必要だ。
そして、今年の大きな被害はへた虫の大繁殖によるものだ。へた虫は
文字通り「柿の実のへた」の部分を食害する。この部分に小さな穴を
空け、柿の実に栄養や水分をが行くのを阻害し、ついには柿の実が
落ちてしまう。
この被害が例年になく長期間にわたって続いた。その結果、秋を
待たずに大部分の柿の実が落ちてしまった。こうした被害は毎年
繰り返されるようにも見えるが、異常に長期間続くと、ただごとでは
ないと気付かされる。
やはり、へた虫の被害を持続させるような気象条件が整っていたと
言うことではないだろうか。こうした例で考えると他にも長期に亘る
異常高温による被害は年毎に増えているように思われる。まず、以前
は何とか出来ていたリンゴやナシがここ数年まったく出来なくなった。
桃も春先の害虫被害が長期間続くので、作ることが難しくなった。
驚いたのは、夏から初秋にかけてしか見られなかったアケビコノハ
の被害が何と色付き始めた蜜柑にまで及び始めたことである。当初は
色付き始めたばかりの蜜柑がどうして腐るのか良く分からなかった。
腐った蜜柑を観察すると表面に小さな穴が開いていた。腐食はこの部分
から全体に広がっていた。
穴はアケビコノハという夜行性の蛾が汁を吸った跡なのである。
いつまでも気温が下がらないために蜜柑が色付き始める頃まで生きて
いたようである。
すでに地球温暖化は、色んな形で農産物に被害を及ぼしつつある
ようだ。直接の原因かどうか定かではないが、ヤマモモの木が枯れた。
巨大な木に成長していたキウイ雄木、雌木と相次いで枯れた。桜の
巨木が枯れた。プルーンが枯れた。我が家の主立った果樹や花木の
被害だけでも、これだけある。
夏の激しい暑さが問題なのか、それとも乾燥が問題なのか、これらが
弱った木の寿命を短くしているのか。原因は一つだけではないだろう。
色んな原因が重なっていると思われるが、こんな被害が相次いでいる。
西日本地方は、夏からずっと少雨傾向が続いている。県北地方には
そこそこの雨が降っているようだが、県南地方ではほとんど雨らしい
雨は降っていない。畑は異常な乾燥状態がずっと続いている。
ならば残り柿を餌する小鳥たちがとんできて可愛い姿を見せてくれる
はずなのだ。
ところが、どの柿の木にも実が一つも残っていないのだ。お爺さん
が植えた西条柿が二本、家の前には富有柿と愛宕柿、山の畑に植えた
富有柿が一本、いずれの木にも一個の実も残っていない。
二、三個残っていた富有柿も一個は収穫し、もう一個は雀の餌に
なっていたが、これも先日食べ尽くしてしまった。愛宕柿は毎年の
ようにたわわな実りを見せてくれるのだが、今年は一個の収穫もなく、
先日来の風で葉を散らせてしまった。原因の多くは夏の厳しい暑さと
乾燥、そして例年になく害虫の被害が多かった事である。
柿の木の害虫は大きく分けて三種類、その一つがカイガラムシ、
これは幹に付いて木の汁を吸って生きている。たくさん付くと木を
弱らせて枯らしてしまう。
柿の葉を食べるイラガの幼虫、これが多数繁殖すると、瞬く間に
葉を食い荒らしてしまう。しかもイラガの毛に接触すると激しい
痛みを伴う。幼い子供やお年寄りには要注意である。飛散した毛から
も発疹を生ずることがあると言うから、大発生したときには、早めの
農薬の散布が必要だ。
そして、今年の大きな被害はへた虫の大繁殖によるものだ。へた虫は
文字通り「柿の実のへた」の部分を食害する。この部分に小さな穴を
空け、柿の実に栄養や水分をが行くのを阻害し、ついには柿の実が
落ちてしまう。
この被害が例年になく長期間にわたって続いた。その結果、秋を
待たずに大部分の柿の実が落ちてしまった。こうした被害は毎年
繰り返されるようにも見えるが、異常に長期間続くと、ただごとでは
ないと気付かされる。
やはり、へた虫の被害を持続させるような気象条件が整っていたと
言うことではないだろうか。こうした例で考えると他にも長期に亘る
異常高温による被害は年毎に増えているように思われる。まず、以前
は何とか出来ていたリンゴやナシがここ数年まったく出来なくなった。
桃も春先の害虫被害が長期間続くので、作ることが難しくなった。
驚いたのは、夏から初秋にかけてしか見られなかったアケビコノハ
の被害が何と色付き始めた蜜柑にまで及び始めたことである。当初は
色付き始めたばかりの蜜柑がどうして腐るのか良く分からなかった。
腐った蜜柑を観察すると表面に小さな穴が開いていた。腐食はこの部分
から全体に広がっていた。
穴はアケビコノハという夜行性の蛾が汁を吸った跡なのである。
いつまでも気温が下がらないために蜜柑が色付き始める頃まで生きて
いたようである。
すでに地球温暖化は、色んな形で農産物に被害を及ぼしつつある
ようだ。直接の原因かどうか定かではないが、ヤマモモの木が枯れた。
巨大な木に成長していたキウイ雄木、雌木と相次いで枯れた。桜の
巨木が枯れた。プルーンが枯れた。我が家の主立った果樹や花木の
被害だけでも、これだけある。
夏の激しい暑さが問題なのか、それとも乾燥が問題なのか、これらが
弱った木の寿命を短くしているのか。原因は一つだけではないだろう。
色んな原因が重なっていると思われるが、こんな被害が相次いでいる。
西日本地方は、夏からずっと少雨傾向が続いている。県北地方には
そこそこの雨が降っているようだが、県南地方ではほとんど雨らしい
雨は降っていない。畑は異常な乾燥状態がずっと続いている。
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